〔2026/6/18〕情報工房とCorcus、メール応対支援AI「ひとてま先生」を無償提供
情報工房(本社:大阪府大阪市淀川区、宮脇一社長)とCorcus(本社:沖縄県那覇市、宮脇一社長)は、メール応対業務の効率化と応対品質の向上を支援するAIツール「ひとてま先生」を、2026年6月18日より無償提供した。
同ツールは、ChatGPTのGPTs機能を活用して開発したメールコミュニケーション支援AI。人がテーマ設定・意思決定・送信判断を担い、AIが情報整理や文章化を支援することで、効率化だけではなく「相手に伝わるコミュニケーション」の実現を目指している。また「なぜその表現が相手に伝わるのか」「なぜその構成が適切なのか」を学びながら実践できる設計となっており、業務効率と品質向上、そして人材育成を一度に満たすことが可能。
近年、AI活用による業務効率化が進む一方で、特にメール応対接客では「伝わり方」や「相手との関係性」への配慮が求められている。対面であれば表情、電話であれば声色から相手の感情や状況を読み取ることができるが、メールは文字情報だけで対応するため、意図が伝わりにくく、機械的な接客になりやすいという課題がある。Corcusと情報工房は、長年にわたり複数企業のコンタクトセンターを運営し、多くの顧客とのホスピタリティコミュニケーションに携わってきた。その経験から、「AIはヒトとの関係性を希薄にするのではなく、より良い関係づくりのための時間を生み出す」という考えのもと、同ツールを開発した。AIを単なる業務削減ツールではなく、人と人とのつながりを深めるための支援ツールとして活用することを目指している。
同ツールは、情報工房による書籍『先輩のメールはなぜお客さまの心をつかむのか』(情報工房 2021出版プロジェクト著)の考え方を設計の土台としている。両社が受託運営するコンタクトセンターにて約1年半の運用検証を実施し、「メール応対時間を平均30%削減」「応対品質スコアを20%向上」する効果を確認している。長年のコンタクトセンター運営で蓄積したノウハウと、実際の業務検証による知見を組み合わせることで、「効率」と「人らしいコミュニケーション」の両立を実現した。
同ツールはAIにすべてを任せる仕組みではなく、テーマ設定や意思決定、送信判断は利用者が行い、AIは情報整理や文章化を支援する。最終的な責任と判断を人に残すことで、AI依存ではなく実践的なコミュニケーション力の向上を担う。
単なる要約や定型文作成ではなく、相手の感情や背景、伝わり方を考慮しながら文章を生成する。対話形式で利用者が状況を入力することで、相手の意向を汲み取った返信文や送信文を作成・提示する。
生成した文章だけでなく、「なぜその表現を選んだのか」「なぜその構成が適切なのか」についても解説する。そのため、利用を重ねることで、メール作法や伝わる文章の考え方を学ぶことができる。
利用者の経験や業務内容に応じて、複数の利用方法を用意しているため、初学者から実務経験者まで、幅広い環境で活用できる。
主な機能は、以下のとおり。
・受信メールへの返信文生成
利用者が受信メールを貼り付け、対話形式の質問に回答することで、相手のニーズや感情を踏まえた返信文を生成する。
・送信メールの新規作成
伝えたい内容を入力することで、読み手に伝わりやすいメール文を作成する。
・メール文のリライト
既存のメール文を分析し、改善案とその理由を提示する。
・出力内容の根拠説明
生成された文章について、表現や構成の意図を解説し、実践的な学習につなげる。
同ツールは「企業の営業・カスタマーサポート・バックオフィス業務」はもちろん、「自治体の住民対応」「学校や大学の事務連絡」「医療・福祉機関の相談対応」など、多様なコミュニケーションの現場で活用できる。また、メールだけではなく、はがき、手紙、SNSといったテキストコミュニケーションのベースとして活用できる。AIによる効率化だけではなく、「伝わる文章を書く力」「意思決定する力」を育てる新しい人材育成の仕組みとして、幅広い組織での活用を目指す。