〔2016/10/26〕大和総研ホールディングス、AI技術を活用した金融機関など向け業務改善支援の開始

 大和総研ホールディングスの子会社で大和総研ならびに大和総研ビジネス・イノベーションは共同で、金融機関などに対して、AI技術を活用したビッグデータ解析による業務改善支援を開始した。
 企業活動において収集されるデータの量は年々増加傾向にあり、蓄積された膨大なデータ(ビッグデータ)の活用に対するニーズが拡大している。特に、近年はAIとその周辺技術の急速な発展により、AIを活用したより高度なデータ分析への期待が大きく高まっている。さらには、金融業界を中心に、先進技術の活用によって画期的な金融サービスを生む「FinTech(金融と情報技術の融合)」に向けた対応も急激に進んでいる。
 今回の大和総研および大和総研ビジネス・イノベーションが開始した活動は、証券会社や銀行、健康保険組合などが収集・蓄積したビッグデータをAI技術によって解析し、業務の効率化やコスト削減などにつながる提案を行うもの。すでに複数の企業に対する提案活動を進めており、高い評価を頂いているという。
 例として、コンタクトセンターに寄せられた問い合わせ履歴を分析したケースでは、顧客向けマニュアルやホームページ上の「よくあるご質問(FAQ)」の改善・整備、タイミングを捉えた情報発信等を提案した。これらの施策により、周期的に件数増加傾向にあった分野の問い合わせを、前年比で約4割削減することができた。
 また、金融機関向けにはアンケート結果などを基に、AI技術を用いて顧客1人ひとりの潜在的な不満やニーズを分析することで、それぞれの顧客に適したサポートや商品・サービスなどを営業担当者に対して提案する営業活動支援を行っている。先駆けて支援を開始した金融機関では、成約率向上などの効果が現れている。


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