〔2017/8/8〕米国アバイア社、再建計画案支援契約を発表
米国アバイア社は、第一順位担保権者の個別グループの特定メンバー(以下「第一順位担保権個別グループ」)を含む、第一順位担保権付の負債の50%以上の保有者との間に、再建計画案支援契約(以下「PSA」)を締結したことを発表した。さらに同社は、米国年金給付保証公社(以下「PBGC」)との間に、アバイア従業員年金制度(以下「APPSE」)に基づく同社の年金債務の終了と、これに関連する債務のPBGCへの移管を目的とした合意に達しており、第一順位担保権個別グループの支持を得ている。これらの合意の条件を反映し、アバイアは再建計画案の修正版(以下「本修正計画案」)および開示説明書を提出した。
今回のPSAは、アバイアと第一順位担保権個別グループのメンバーとの広範な交渉の結果によるもの。PSAを締結した債権保有当事者(PSA内で定義)は、アバイアの第一順位担保権付の負債の合計50%以上を占める。これら当事者は、本修正再建計画案で計画される再建取引を支援すること、適用になる法に従い、投票を求められた際には本修正再建計画案に賛成票を投じること、そして、PSAまたはこれによって計画される取引に反した行動を取らないことなどについて、合意した。その結果、同社が債権者への投票依頼について裁判所の承認を獲得し、必要な議決数を得ることで、本修正再建計画案は認可されることが可能になる。本修正再建計画案の主な条件は以下の通り。
・ アバイアの負債を、チャプター11申請前の水準から30億ドル以上削減
・ APPSEに基づくアバイアの年金債務の和解とPBGCへの移管
・ アバイア年金制度(APP)に基づく同社の義務のアバイアによる継続的支援
・ アバイアが公開会社としてチャプター11から脱却するための工程を開始
日本アバイアの和智英樹社長は、アバイアが米国のチャプター11プロセスに従事する一方、日本でのビジネスは堅調であるとして、次のように述べている。「今回の合意により、アバイア・インクの戦略に従い、チャプター11からの脱却に向けた明確かつ実行可能な道筋が得られます。今後、強固かつ競争力に優れた企業体制の構築に取り組む中、これは重要な節目となる出来事です。現在の日本でのビジネスは明らかに好調で、過去3四半期で成長を継続しており、多くのお客様とパートナーとのビジネスが将来に向けて進められています。グローバルでも同様に成長を継続、官公庁、ヘルスケア、金融サービス機関、緊急サービスのお客様や、北欧のサービスプロバイダーとの間に大規模プロジェクトを契約しています。英国では、アバイアのクラウド『Powered By』プラットフォームのシート数は、過去数カ月間で1万シート以上増加しており、6月は過去最高の成長を達成しました。日本のお客様とパートナーからの変わらぬご信頼とご支援についてきましては、心から光栄に思います」。