〔2019/2/6〕ネオマーケティング、エモスタと業務提携し、ユーザビリティ調査で感情認識AIを活用

 マーケティング支援事業を行うネオマーケティング(本社:東京都渋谷区、橋本光伸社長)は、自社開発の感情認識AI「エモリーダー」をはじめとする技術を活用した心理学ソリューションを提供するエモスタ(本社:東京都中央区、小川修平社長)と業務提携した。協業を通じて、今後はネオマーケティングが得意とするユーザビリティ調査の質の向上、感情認識AI「エモリーダー」の活用による消費者インサイトの科学的解明を目指す。
 ネオマーケティングでは、Webサイトについては主に、UI/UXを改善するためのユーザビリティ調査を行ってきた。通常のユーザビリティ調査では、被験者は調査員の指示に従って操作を行い、気になった箇所を声に出しながらタスクを処理していくことが一般的だ。そのため、被験者の表現力が調査結果に大きく影響するほか、評価手段も比較的定性的になりがちな問題があった。エモスタが開発したエモリーダーは、人の表情から怒り、軽蔑、嫌悪、恐れ、喜び、悲しみ、驚きの7つの基礎感情を判別することができる。ユーザビリティ調査にエモリーダーを活用することで、調査時に感情の変化が現れたタイミングでその時の心情や、その心情に至った理由を漏らさず詳細にヒアリングすることができ、インサイト解明に活用できることが期待される。
 その他にも、カウンセリングの知見を用いたヒアリングルームの設計、ヒアリングルームと現場における消費者行動の違いを最小限に抑えるリサーチ設計などにおいても、心理学の専門性をもつエモスタの知見を組み合わせることでユーザビリティ調査の精度や信頼性を総合的に高めていく。また、これらの取り組みを基盤に、ネオマーケティングのクライアント企業も巻き込みながら、共同でユーザビリティ、プロダクト評価に関わる指標やAIの開発などにも協業範囲を広げていくことを予定して行く。


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