〔2021/4/28〕セールスフォース・ドットコム、「Education Cloud」の基盤となる「Education Data Architecture」を日本で提供開始

 セールスフォース・ドットコム(本社:東京都千代田区、小出伸一会長兼社長)は、これまで英語圏のみで提供されていた教育機関向け製品「Education Data Architecture (以下、EDA)」を、従来から提供してきたその他のCRM製品群と合わせて、「Education Cloud」というブランド名の元、提供を開始したことを発表した。また、Education Cloudを活用したオンラインアドミッションシステムをセールスフォース・ドットコムとそのインプリパートナーであるユー・エス・イー(本社:東京都渋谷区、吉弘三男社長)ならびに東京大学教養学部が共同開発した。
 Education Cloudは、あらゆる規模の教育機関において、学習者と教育機関とのエンゲージメントを一時的な物ではなく、生涯にわたる形へと変化させるCRMプラットフォーム。Education Cloudを活用することで、教育機関の管理部門は、柔軟かつ迅速に各教育機関に最適なプラットフォームを構築し、学生の入学前、在学中、卒業後と、それぞれのタイミングで適切な体験を生み出すと共に、ライフサイクル全体をマネージメントすることが可能になる。また、Education Cloudの中核製品で、教育機関にとって必要なデータ構造のスムーズな構築を可能にする、教育機関向け製品「EDA」も、合わせて6月より提供を開始する。EDAは、業界標準のオブジェクトを含んだ形でSalesforceのCRMプラットフォーム上に直接構築しており、教育機関にとって必要なデータ構造のスムーズな構築を可能にし、教育機関におけるCRMの可能性を広げる。EDAを取り入れることで、教育機関はアーキテクチャの検討やデータ収集にかける時間を短縮し、より学習者との関係強化に専念することができる。2018年から米国で提供が開始されたEducation Cloudは、すでにUS TIMES誌が選ぶ「最も革新的な高等教育機関」のうち96%が利用しており、英語圏を中心にハーバード大学、イェール大学、スタンフォード大学など数々の有名な教育機関において導入の実績がある。
 この度、東京大学教養学部において、「教養学部英語コースPEAK(Programs in English at KOMABA)」のアドミッション業務の効率化、ならびにユーザー体験の向上を目的にEducation CloudおよびEDAが採用された。東京大学教養学部では、Education Cloudを活用し、セールスフォース・ドットコムおよびユー・エス・イーとアドミッションシステムを共同開発することで、AO入試のオンライン化を図り、世界各国に広がる志願者が応募しやすい、出願時の地理的条件に縛られない入試形式が提供されるようになった。教育機関が志願者と直接オンライン上でコミュニケーションできるようにすることによって、合格までの道のりでの志願者・事務職員・教員相互の煩雑なやり取りを大幅に減らすと同時に、志願者へより早く、より合理的なサービスを提供することが可能になった。また、すべての志願者とのやりとりについて記録を一元化し、データ分析をすることで、教育機関として翌年以降の志願者向けに、より良いサービスが提供できることになる。


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