〔2023/7/4〕セールスフォース・ジャパン、Consumer Goods Cloudの新機能を国内提供開始

 セールスフォース・ジャパン(本社:東京都千代田区、小出伸一会長兼社長、以下、Salesforce)は、業種特化型クラウドであるSalesforce Industry Cloudの消費財業界向け製品「Consumer Goods Cloud」の新機能、Trade Promotion Managementを日本市場で提供開始すると発表した。これにより、消費財企業はプロモーションと店頭施策の管理を強化することができるようになる。
 Trade Promotion Managementは、販促費を用いたプロモーション業務を合理化し、プロモーションの効果を最大化するために、プロモーション業務全般における信頼できる唯一の情報源(SSOT:Single Source of Truth)を構成することができる。Trade Promotion Management が提供する機能は、以下の通り。
 Key Account and Promotion Planning(キーアカウント管理とプロモーション計画): スプレッドシートに似たグリッド画面で、アカウントマネージャーは顧客のビジネスプランと予算、計画に対する進捗などを予め定めた指標に沿って効的に管理することができる。営業チームは、販売計画を達成するために、いつ・どの商品や店舗に対してプロモーションが必要なのかが明確になり、最適なプロモーションを作成し展開することで、収益の最大化を図ることができる。
 Trade Promotion Analytics(トレードプロモーション分析):販売実績データを連携することで、販促費の効果を計画時と比較可能な指標で簡単に測定できるようになるため、成功したプロモーションや計画を達成したプロモーションをより明確に可視化できるようになる。これにより、チームは最もパフォーマンスの高いプロモーションを繰り返し実行し、損益分岐点に達しないプロモーションは実行を控えるといった判断が可能となり、販促費の効果を最大化できる。
 Funds and Claims Management(資金と請求の管理):目的に応じた販促費の資金枠を設定し管理することで、アカウントマネージャーは年間で割り当てられた資金や利用済みの資金、プロモーション計画に利用可能な資金を明確に把握できるようになる。これにより、自然とROIを意識したプロモーション計画が促され、プロモーション終了後には請求額と支払額を照合することができる。
 Unified Account View(統合アカウントビュー):メディア、マーチャンダイジング、販促にまたがり、いつ、どのようなプログラムが実行されているのかを可視化する統一されたアカウントビューを提供する。これにより、チームは販促活動を全国的なマーケティングキャンペーンや小売店主導の店舗内プログラムと重層的に展開する、類似プロモーションの期間が重複することを避けるといった判断をすることで、プロモーションのROIをさらに高めることができる。
 なお、Trade Promotion Managementが提供するキーアカウント管理機能に限定したソリューションである「Customer Planning and Forecasting」も今回合わせて提供を開始する。これにより、消費財企業はまず顧客毎のビジネスプランや販売計画といったアカウント管理の最適化からスタートし、その後プロモーションの管理や分析、予測といった機能を段階的に活用しながら、プロモーション業務全体の最適化を実現するといったジャーニーを描き、変革に取り組むことも可能となっている。


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