〔2012/8/22〕ジェネシス・ジャパン、国内初となるクラウド型サービスプロバイダー契約をKDDIと締結

 ジェネシス・ジャパン(東京都千代田区、和智英樹社長)は、KDDIと、ホステッド・マネージドサービスプロバイダー契約を締結した。ホステッド・マネージドサービスプロバイダー契約とは、ジェネシスのソフトウェア・ライセンスを従量制の月額単位で提供する新たな契約形態で、通信キャリアなどのジェネシスのパートナー企業がクラウド型のサービス提供を行うビジネスモデルをサポートするもの。利用者は月額単位のサービスという形でジェネシスのソリューションを利用できるようになる。通信事業者とのサービスプロバイダー契約は、今回が国内初のケース。
 現在、コンタクトセンターのシステムは、他のITシステムと同様、自社の管理下の設備にシステムを配備するオンプレミス型のシステムから、必要に応じてシステムを利用するオンデマンド化、クラウド/SaaS型などサービス利用への移行が進んでいる。背景には、IT資産のノンアセット化やコストダウン、柔軟なサービスを提供するためのシステム立ち上げ時間の短縮、マルチサイト展開における柔軟性、データセンターへのシステム配備によるBCPの実現などが挙げられる。ジェネシスとKDDIは協力して、日本においても今後、更なる拡大が予想されるクラウド型コンタクトセンター・ソリューションでの案件獲得を目指す。
 今回の契約により、KDDIは、同社の通信・電話回線サービスに、ジェネシスをベースにしたコンタクトセンター・システム基盤をユーザーのニーズに応じてアドオンし、コンタクトセンターに必要とされる要素をすべて網羅した一気通貫したクラウド型のソリューションの提供が可能となる。すでに同社では、インバウンド向けコンタクトセンター・ソリューション(ルーティング・レポーティング機能)の提供を開始し、ユーザー企業での稼働もスタートしており、将来的には、Eメール、ソーシャルメディア、バックオフィス業務連携など、ジェネシスのカスタマーサービス・ソリューションのサービスメニューに追加していく。


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