〔2009/1/27〕沖電気工業、携帯電話やPCとの親和性を高めたホストメディアプロセシングソフトを販売開始

 沖電気工業は、IPネットワーク上で高音質コミュニケーションを実現するソフトウェアエンジン「eおとエンジン」をベースとした、携帯電話やPC用のクライアント系エンジンとの親和性を高めたホストメディアプロセシングソフトウェア「eおとエンジン for Server V2」を開発、販売を開始した。
同社は、2006年4月に「eおとエンジン」を開発、OKI ACCESSテクノロジーズと連携して、ユビキタスネットワーク社会の実現を目標に携帯電話市場向けに商品化した。eおとエンジンシリーズは、長年にわたり培ってきたIPネットワーク上で安定した音声品質を確保するVoIP技術をベースとして、「マイeおと」、「eおとポジショニング」などの独自の機能を加え、高品質で臨場感あるコミュニケーションを実現し、携帯電話やソフトフォンなどのさまざまな機器に利用されてきた。一方で、NGNに代表される新しいIPネットワークの拡大にともない、IVR、MCU、通話録音装置などの付加サービスを実現するためのネットワーク機器で利用できる、IPベースのホストメディアプロセシングソフトウェアを求める声が高まってきた。さらに、シンクライアントやクラウドコンピューティングのような、新しい業務インフラが急速に普及する中で、端末で実現していたアプリケーションをネット上に設置される機器で容易に実現できる共通性や移植性の高さが、ホストメディアプロセシングに求められていた。
このような背景の中、高い国内シェアを有するコンタクトセンタシステム「CTstage 5i」で採用されている「eおとエンジン for Server」をベースに、携帯電話やPCなどのクライアント系エンジンとの親和性を高め、ネットワーク機器上でもシームレスなアプリケーションを実現するためのホストメディアプロセッシングソフトウエアとして「eおとエンジン for Server V2」を開発した。
  同製品の主な特徴は、eおとエンジン For PC、eおとエンジン For Mobileなどのクライアント系eおとエンジンとAPIが共通化されており、アプリケーション開発負担を低減する。また、G.711などの従来のコーデックだけではなく、G.722などのワイドバンドコーデックにも対応し、異種間コーデックのミキシング機能を備える。さらに、コンタクトセンターをIP化した際に問題となる、「通話の遅れ」を最小限に抑えた、同社独自の業界最高水準「遅延回復機能」を搭載。
価格は、価 格:1ライセンスあたり 7000円からで、コンタクトセンター、通話録音装置、IVR、MCU向けなどの用途への販売を行う。


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