〔2009/2/12〕日本電気と日本事務器、医療情報システム分野で協業を強化

 日本電気と日本事務器は、医療情報システム分野で協業を強化し、レセプト(診療報酬明細書)オンライン請求時代を見据えた事業拡大を図る。
具体的には、医療機関における患者受付・入院管理・会計・レセプト発行など医療事務の基幹領域において、日本電気が開発・販売する医療事務システム「MegaOakIBARS II(メガオーク アイバース セカンド)」の中核エンジン(中核ソフトウェアモジュール)を日本事務機にライセンス提供。日本事務機は、このモジュールを中堅規模の医療機関向けに実績のある同社製システム「MAPSシリーズ」に搭載し、「MAPSIBARS(マップス アイバース)」の名称で新たに製品化して、販売を開始した。
合わせて、MegaOakIBARS II、MAPSIBARSユーザーに対し両社共同で、オンデマンドVPNによるセキュアなインターネット環境上で診療報酬改定・医療制度改定・薬剤マスタ変更などの迅速なシステム変更を可能にする「IBARSonlin(アイバースオンライン)サポートサービス」の提供を2010年3月に開始する。
両社はこのたびの協業強化に伴い、両社合わせて500名規模の営業・SE・サポート体制で、拡販およびシステム構築・保守・運用支援を行う。これにより、今後3年間でMegaOakIBARS II、MAPSIBARS合わせて650セットの販売を目標に、両社の医療情報システム事業を強化していく。
これまで両社は医療情報システム分野において、両社それぞれが医療事務システムの開発・販売を行っていた。そうした中、協業の第一弾として、2006年に「MegaOakシリーズ共通リソースセンター」を共同で設立し、システムの導入支援やコールセンターサービスを開始した。今回の協業は第二弾にあたり、医療事務システムの開発・サービス基盤を両社が共有することで、一層の連携強化を進めるもの。


PAGE TOP