〔2017/6/23〕ニチガス、U-NEXT・U-NEXTマーケティングと 「エネルギー&AI・サービス」の共同開発

 日本瓦斯(以下、ニチガス)と、 U-NEXTおよびU-NEXTの100%子会社、U-NEXTマーケティング(本社:東京都渋谷区、溝辺和広社長) は、基本合意書を締結し、人工知能(AI)技術を活用した自動応答サービス「AI コンシェルジュ」を用いた、「エネルギー &AI・サービス」の共同開発を開始すると発表した。
 第一ステップとして、ニチガスと U-NEXT マーケティングは、ニチガスの LP 事業における顧客向けの応対業務にAI コンシェルジュサービスを導入し、開栓・閉栓作業、緊急時対策、料金問い合わせなどの顧客の一次受付を自動で行い、関連部門、営業担当者など必要部署への情報連携の自動化を実現する。さらに第二ステップとして、両社は、ニチガスのクラウド型基幹システム「雲の宇宙船」とのシステム連携を進め、顧客情報をビッグデータとして活用し、異業種連携で複雑化する顧客対応の、ボーダレス、リアルタイム、かつ自動応答の実現を目指す。そして、ガス・電力の小売事業の顧客対応業務の実証に一定の成果が見られた段階で、第三ステップとして、両社が共同で合弁会社を設立し、エネルギー小売業界への「エネルギー&AI・サービス」の外販(B-to-B)を目指すと共に、関係者と協議のうえ、ニチガスが目指すエネルギープラットフォームへの実装を図る。そして、このプラットフォーム環境で生まれる異業種との新たなイノベーションの創出をもって、利便性が高く安価な地域サービスの提供を実現し、B-to-B-to-C によるエネルギー業界の活性化を図る。両社は、AI技術を活用した新たな顧客対応システムを開発するにあたり、雲の宇宙船内のさまざまなビックデータをAIが自動的にリアルタイムに抽出し、自動応答を実行できるようにし、質問内容に応じて異なるコールセンターが対応するのではなく、音声自動応答システムでレスポンス良く対応できる開発を進めていく。そして異業種の自由化参入を促し、より多くのプレーヤーが、顧客に1つでも多くのエネルギーの選択肢を提供できるよう、エネルギー自由化の活性化を革新的に図っていく。
 ニチガスは、現在関東圏で都市ガス、LP ガス、電力を含む総合エネルギー事業を展開しているが、ICT を最大限に活用し、 既報のとおり東京電力エナジーパートナーとの連携によりエネルギー業界全体の活性化と発展に寄与したいと考えている。また、U-NEXTマーケティングは、現在コールセンターを主事業として、企業のコスト削減、採用難を解決すべく、最新のAI技術を組み合わせた新しい自動応答サービス「AI コンシェルジュ」を提供しており、企業の抱える課題の解決と、顧客が便利に利用できるサービスを広めていきたいと考えている。


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