〔2017/6/26〕矢野経済研究所、ワークスタイル変革ソリューション市場2017年の調査結果を発表

 矢野経済研究所は、国内のワークスタイル変革(働き方改革)ソリューション市場の調査を実施し、調査結果の概要を発表した。
 本調査では、働き方改革を目的として業務効率化・生産性向上を実現する ICTソリューション・サービス・製品をワーク スタイル変革ソリューションと定義し、主な対象分野は環境(ファシリティ・設備)、端末・デバイス、営業・プロセス・ワーク フロー効率化、コミュニケーション・情報共有、人事・労務・総務関連などである。 また具体的なサービス・製品には、フリーアドレス構築、テレワークシステム、シンクライアント・クライアント仮想化 (VDI; Virtual Desktop Infrastructure)、ビデオ・Web 会議システム、社内 SNS・ビジネスチャットなどがある。
 ワークスタイル変革(働き方改革)ソリューション市場のうち、シンクライアント・クライアント仮想化 (VDI; Virtual Desktop Infrastructure)の国内市場規模は、2015年度は425億円、2016年度には458 億 5,000万円に達した。2020 年度には 620 億円まで大きく拡大すると予測する。働き方改革におけるテレワーク推進や情報セキュリティ堅牢性の向上を目的に、今後も市場拡大が見込まれる。
 ホワイトカラーを主としたオフィス環境への取り組みに加え、工場における設備活用の改善や生産状 況の可視化、コールセンターにおけるチャットボット、Webカメラを用いた監視や店舗指導業務、ICタグを活用した倉庫内運搬チェックシステムや小売店舗内無人レジなど、さまざまな業務領域においてワー クスタイル、および業務プロセス改善への取り組みが進展している。


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