〔2016/10/3〕富士通、IoTを活用した「居住者の見守りソリューション」を提供開始

 富士通は、自治体や住宅事業者などに向けて、IoTを活用して居住者の生活の様子を24時間見守り、安心して暮らせる住まいづくりや高齢者ケアをサポートする「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE、以下、ユビキタスウェア) 居住者の見守りソリューション」を、11月下旬より提供開始する。
 平成27年版高齢社会白書(内閣府)によると、2014年10月1日時点において、65歳以上の高齢者人口は3,300万人となり、過去最高を更新したという。高齢化社会がより進展し、高齢者が安心して住み続けられる住宅へのニーズが高まる中、自治体や住宅事業者にとっては、サービス品質の向上による競合との差別化や、運営コスト削減による安定的収益の確保などが課題となっている。
 同社は、このような背景やニーズに対応するため、IoTを活用して居住者の生活の様子を24時間見守る「居住者の見守りソリューション」を提供する。
 同ソリューションでは、同社独自の「ユビキタスウェア センサーアルゴリズム(以下、センサーアルゴリズム)」を活用し、居住者宅内の生活音の有無や人の動きなどの情報から居住者の状況把握を行い、安心安全な生活をサポートする様々なサービスを提供するという。生活の様子は、カメラ撮影や会話を録音せずに生活音などの「音」を中心に分析するため、プライバシーに配慮した見守りが可能。異常が疑われる場合には、看護師が24時間365日常駐する同社グループのコールセンターに通知され、必要に応じて家族への連絡や居住者宅への駆けつけなどを行うという。そのほか、居住者からの緊急通報や健康に関する相談についても、コールセンターに常駐する看護師が24時間365日対応するという。
 居住者宅の状況を把握する「ユビキタスウェア リモートケアベース(以下、リモートケアベース)」の設置に際しては、配線工事が不要なため、見守りサービスを提供する自治体や住宅事業者などの顧客は、新築・既築を問わず容易に導入することができるとともに、迅速な事業の立ち上げが可能。


PAGE TOP