〔2009/10/28〕全日空、長崎県長崎市に予約・案内センター業務の新拠点を設立

 全日空(ANA)は、長崎県長崎市に予約・案内センター業務の新拠点を設立することを決定した。2010年5月に建物の着工を開始し、2011年4月の業務開始を目指す。初年度約120名で、将来的には約450名に拡大する予定。 
 ANAでは、2010年の首都圏空港容量拡大、羽田空港の国際化を控え、更なる「質的経営」の深化を目指している。現在、予約・案内センター業務は東京・大阪・札幌・福岡で行っているが、業務時間延長、コスト構造改革、地域社会との共生の観点も含め、当業務における新たなビジネスモデルを志向していた。
こうした環境において、具体的には、「運営の効率化」「障がい者雇用の促進」「環境面への配慮」「仕事と育児の両立支援」「安定的な人材の確保」を視点に、ANAとしては初となる、地方都市型ビジネスモデルとして、就航都市での新たな事業拠点の立ち上げを検討してきた。
長崎市は1959年以来ANA便就航の地方中核都市であり、安定的に人材供給が見込めることに加え、このたび申請を行った長崎市神ノ島(かみのしま)地区は、JR長崎駅から約7.5km、車で約15分と中心部からのアクセスも良く、「仕事と育児の両立」、自動車通勤を前提に業務時間の拡大も志向できる立地条件となっている。さらに、環境面、ならびにバリアフリーに配慮した施設整備に長崎県・長崎市から理解が得られることから、同社の目指す郊外型地方都市施設建設に最適と判断致したという。また、同社としても就航都市の雇用創出に資する事業展開と考えている。


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