〔2017/4/27〕ミック経済研究所、2016年度CRMアウトソーシング市場調査結果を発表
ミック経済研究所は、2016年度のCRMアウトソーシング市場規模を前年比106.1%の7,535億円になる見込みと発表した。2020年度には、1兆560億円に拡大すると予測している。CRMアウトソーシング市場とは、コンタクトセンターサービスの市場。
2015年度のCRMアウトソーシングの市場規模は、 前年比102.5%の7,100億円になると予測。マイナンバー需要が一部のベンダーに偏り、大きな広がりとならなかったことに加え、ベンダーによっては継続案件の剥落や価格の見直しなどが発生したことなどもあって、ベンダーによって好不調がはっきりした1年だった。
2016年度は、引き続き苦戦を強いられたベンダーもあったが、MVNO関連案件の拡大、前年からの光コラボ案件の継続需要、さらには電力自由化絡みの案件などが出始めたことで、市場規模は前年比106.1%の7,535億円となる見込みとしている。
2016年以降は、これからも好調が期待されるECや通販市場に関連したコンタクトセンター需要に加え、電力自由化やMVNOなど引き続き需要が見込める分野、また電力自由化の次に来るガスの自由化などがしばらくの間市場を牽引するのではないかと考察。
また、一部の大手ベンダーが積極的に展開し始めている海外市場の開拓による新市場の喚起にも期待できることなどから、年率8.3%と堅調に推移し、2020年度には1兆560億円の市場に拡大すると予測した。