〔2009/12/11〕日本IBM、BI製品に収集・分類・分析機能を統合する製品など拡充

 日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、ビジネスインテリジェンス(BI)製品の拡充を発表した。新たに、非構造化データから必要な情報を収集・分類・分析できる「IBM Cognos Content Analytics V2.1」、および業績情報の分析結果を基に計画立案、予算編成、経営・財務分析を効率化する「IBM Cognos TM1 9.5」の販売を開始した。
IBM Cognos Content Analytics V2.1は、非構造化データから必要な情報を収集、「苦情」「質問」「修理依頼」などの属性ごとに分類し、経営に必要な情報を抽出する分析機能を備えた製品。従来は、収集・分類・分析を個別の製品で提供していたが、機能を統合することで、より短時間での分析が可能になったとする。収集できる情報は、リレーショナルデータベースやファイルサーバーに加え、ブログなどのインターネット上の書き込みといった300種類以上の格納元に対応。PDF、Word/Excel、メールなど200以上のデータタイプ、11言語を分析対象とする。同製品により、例えば、ブログや掲示板などのインターネット上の意見、コンタクトセンターに寄せられた問い合わせ、販売代理店の声といったテキスト情報を分析し、顧客の要望を盛り込んだ新製品開発や、営業施策やマーケティング施策に役立てられるという。 価格は、100PVU(Processor Value Unit)の場合で3648万円。
IBM Cognos TM1 9.5は、構造化データのうち業績情報を高速に分析し、計画立案や予算編成、経営・財務分析などを効率化する製品。インターフェースとして、ExcelとWebブラウザのほかに、導入後すぐに使用できる「Contributorクライアント」を追加した。同インターフェースには、承認ワークフロー機能をあらかじめ搭載。計画案・予算案へ値の入力、予算編成に必要となる組織単位の細かなワークフロー承認、さまざまなシナリオで検証を行うWhat-if分析を、単一インターフェース上で行えるようにした。 このほか計画案・予算案などを事前に検証する「サンドボックス機能」を追加。経営・財務分析を本番環境とは別に行うことで、計画立案や予算編成の精度を向上できるとしている。 価格は、200PVUの場合で796万5000円。


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