〔2018/7/25〕SAPジャパン、新たなCRMアプリケーションスイート「SAP C/4HANA」を発表

 SAPジャパン(本社:東京都千代田区、福田譲社長)は、CRMを刷新する新しいアプリケーションスイート「SAP C/4HANA」を発表した。SAP C/4HANAは、営業のみに焦点を当てていた従来のCRMソリューションを刷新し、すべてのボトルネックを排除し、最良の顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)を実現する。このアプリケーションで顧客サービスの向上と顧客の維持に取り組む企業を支援する。
 SAP C/4HANAは、SAPの次世代ERPであるSAP S/4HANAと連携し「顧客フロントオフィスソリューション」 と 「バックエンドソリューション」 との境目をなくしたことで、エンド・ツー・エンドで1つの顧客体験を提供する。例えば、エンドユーザーは、どんなチャネルで顧客と接しても、一貫した顧客体験を得ることができる。また、マーケティング業務から、配送納品業務までの企業内プロセスにおいても、不快に感じない顧客体験を得らる。
 SAP C/4HANAは、インテリジェントテクノロジーであるSAP Leonardoの新しい機械学習機能と連携することができるため、例えば、消費者のプロファイル情報と人気商品の傾向を過去データから学習しEC上でお勧め商品を自動的に提案したり、過去商談の受注/失注をデータから学習して自動的に販売予測を行うことが可能になる。
 SAPは顧客フロントオフィスソリューションを拡大する一環として、Hybris社を皮切りにGigya、Callidus、CoreSystems社を買収するだけでなく、これらのソリューション群と既存のSAPソリューションを有機的に連携する製品開発も行うなど、大規模な投資を行っている。
 SAP C/4HANAポートフォリオは、SAP Customer Data Cloud(買収したGigyaのソリューションを含む)SAP Marketing Cloud、SAP Commerce Cloud(買収したHybrisのソリューションを含む)、SAP Sales Cloud(買収したCallidusCloudのソリューションを含む)SAP Service Cloud(買収したCore Systemsのソリューションを含む)で構成されている。
 これまでSAP Hybrisというブランド名で市場に提供していたこれらのクラウドソリューション、そしてSAPのコマース&カスタマーエンゲージメント部門はSAP Customer Experience部門へと統合され、一貫性のあるブランドエクスペリエンスを実現する。


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