〔2019/3/19〕J.D. パワー、2019年カーシェアリングサービス満足度調査結果を発表

 J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、山本浩二社長)は、2019年カーシェアリングサービス顧客満足度調査結果を発表した。
 総合満足度ランキングは下記の通り。
第1位:オリックスカーシェア(685ポイント)
「各種料金」、「予約」、「車両」、「サービスメニュー」の4ファクターで対象となった3社のサービス中、最高評価を得た。
第2位:タイムズカープラス(673ポイント) 
第3位:カレコ・カーシェアリングクラブ(667ポイント)
 通常、カーシェアリングサービスの予約や貸し出し手続きは人を介さずオンラインのみで完結するが、利用中にコールセンターを利用する顧客は多い。今年の調査結果では約4割が利用しており、昨年調査よりも増加している。用件としては「利用料金の確認」や「返却時間遅延の連絡」が多くあがっている。レンタカーと異なり有人店舗を持たないカーシェアサービスにおいて、コールセンターは唯一直接顧客と接するサポートチャネルであり、顧客が困ったときや急を要する際、最優先のサポートチャネルとして機能する必要がある。加えて、今後も同じカーシェア事業者を継続して利用したいと回答した顧客と、利用したくないと回答した顧客を比較するとコールセンターに対する満足度が最も大きな差となっており、コールセンターへの高い満足はカーシェア事業者のロイヤルティ形成に大きく関係してくると言える。
 しかしながら、本年の調査ではコールセンターに対する満足度が業界全体で低下している傾向が見られた。特に「電話のつながりやすさ」に対する評価が低下しており、つながるまでにかかった時間もやや長くなっている。カーシェア利用者数の増加に対し、事業者側におけるコールセンターの運営やキャパシティ増強が伴っていない可能性も推察される。
 コールセンターに問い合わせをしなくてもよい状況を作るために、モバイルアプリやウェブサイト上などでの説明をわかりやすくする、使い勝手を高めるといったことも求められるが、有事や急ぎの用件などの際にコールセンターに連絡せざるを得ないケースはなくならないであろう。継続的な顧客維持のためにも利用者増加に合わせた有人サポート体制の強化も求められる。


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