〔2019/5/20〕 大日本印刷、販売員の人手不足を解消し、接客品質の向上につなげる「DNP遠隔接客支援サービス」を提供開始

 大日本印刷は、コンタクトセンターと店頭をビデオ通話でつなぎ、遠隔地のコンタクトセンターにいるコンシェルジュが店頭の販売員に代わって商品・サービスの説明を行うなど、接客をサポートすることにより、販売員不足という小売業界の課題の解決につなげる「DNP遠隔接客支援サービス」の提供を開始した。
 コンタクトセンターにいるコンシェルジュは、各店舗のタブレット端末を通して、来店客の問い合わせに対応する。本サービスを導入することで、複数の店舗を同時につないだ、相互の接客支援も可能になる。来店客が多い店舗と少ない店舗の間で本サービスを活用して接客することで、業務負荷を平準化できるなど、少ない販売員でも多くの接客を行えるようになるため、コストの削減や商談の機会損失の防止にもつながる。
 コンシェルジュの映像・音声による説明に加え、商品・サービスの関連資料をタブレット端末に映し出すことができる。コンシェルジュはその資料に書き込みができるため、説明している部分や強調したいポイントなどを顧客に一目で伝えることができる。また、顧客が画面上の資料の興味や疑問などがある部分を長押しすると、コンシェルジュにその内容が伝わるため、より詳細な説明を受けることができる。
 価格は、10店舗にビデオ通話システムを導入し、1商品に関して対応できるコンシェルジュ1名を設置した場合、初期費230万円から、運用費200万円から/月。
 同社は、顧客が購入を検討する際に詳細な説明が必要となる家電量販店や保険の取り扱い窓口、旅行代理店をはじめ、多くの小売・流通企業に本サービスを提供し、2023年までに17億円の売上を目指す。また、増加が続く訪日外国人に向けて、多言語対応機能も開発していく。


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