〔2019/6/11〕ソニーネットワークコミュニケーションズ、機械学習を用いた予測分析ソフトウェア「Prediction One」を提供開始

 ソニーは、機械学習を用いた予測分析ソフトウェアを新たに開発し、ソニーネットワークコミュニケーションズが「Prediction One」としてサービス化し、法人向けに本ソフトウェアの提供を開始した。当面は無料にて提供する。
 本ソフトウェアは、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても操作できる、シンプルで直感的なユーザーインターフェースが特長の予測分析ツール。特別なシステムを必要とせず、ノートPCのような一般的な環境で動作し、数クリックの簡単な操作で高精度な予測分析を実行できる。また、予測とともに、その根拠も合わせて提示されるため、次のアクションが取りやすいことも特長の1つ。マーケティングや営業、人事、生産管理、顧客サポート、査定業務など、幅広い分野で活用できる。
 予測分析は、統計アルゴリズムや機械学習を用いて過去の実績から将来の結果を予測するデータ分析手法の1つ。近年、蓄積したデータをビジネスに活用しようという動きが企業を中心に加速しており、予測分析はその高い導入効果から注目を集めている。一方で、予測分析をビジネス効率化や顧客価値の向上につなげるには高度な専門性を必要とするが、今後増えるニーズに対して専門家は不足しており、予測分析の導入の障壁となっている。
 ソニーのR&Dセンターでは、数年前よりソニーグループ内の金融やサービスを手掛ける多様な事業組織において予測分析の導入を進めてきた。実際の業務の中で使われることで、数多くのフィードバックを得ることにより、予測分析の自動化アルゴリズムやユーザーインターフェース、予測理由をはじめとした機能の改良を重ねてきた。これらの取り組みを経て、専門外の方でも簡単に使える予測分析ソフトウェアを開発した。すでにソニーグループ内で幅広く活用され成果を挙げている。
 この度、このソフトウェアをPrediction Oneとして、法人向けに提供を開始する。ソニーネットワークコミュニケーションズは、通信サービス事業者としての長年の実績に加えて、近年は機械学習による画像判別ソリューションや直感的な操作でディープラーニングの開発ができる統合開発環境「Neural Network Console」を提供するなど、ソニーのAI技術を活用したサービス提供を行っており、AIを活用したビジネスの知見、ノウハウを有する。今回それらを生かして、幅広い顧客が活用できるサービスの提供を進めていく。


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