〔2019/7/26〕ニチガス、X-Roadブロックチェーンを商用実装したコールセンター向けワンストップサービスを開発・運用開始

 日本瓦斯(以下、ニチガス)は、ICT先進国エストニアの技術である“X-Road”と、仮想通貨などでの応用例が多い“ブロックチェーン”を活用したコールセンター向けワンストップサービスの自社開発に成功し、実運用を開始した。本サービスは、X-Roadとブロックチェーンを商用に実装した日本初の取り組み。将来的には、本サービスおよびシステムの販売、そして、本サービスを起点にあらゆるサービスのワンストップ化とストレスフリーな世界の実現を目指す。
 本サービスは、システム内で複数に分散しているデータベースを、プラネットウェイ社のX-Road技術「PlanetCross」によって高度に安全を担保しながら統合し、ニチガス提携のコールセンターにおいて、顧客情報の検索と受付業務の一元的な運用を可能にした。一般的に、分散するデータベースの統合には膨大なコストと時間がかかるが、PlanetCrossを活用することで、コストと時間をかけずにデータ統合およびデータ交換基盤の構築を実現させ、かつ複数システム間で相互に安全なアクセス方法を確立することができる。また、ブロックチェーン技術によって、各データベースへのアクセス権の管理だけでなく、アクセスログを改ざん不可能な状態にすることで、部外者の情報アクセスを遮断することができる。
 本サービスによって、コールセンター各社は、オペレーターによるワンストップでの業務対応が可能になり、1コール当たりに必要な業務時間を大幅に短縮できる。また、本サービスは一元的でシンプルなシステムのため、オペレーターの採用ハードルを下げ、かつ、教育時間を削減できる。さらに、高度に安全なデータ共有が可能になることで、シェアード型コールセンターでの業務拡大が容易になる。


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