〔2019/10/9〕J.D. パワー、2019年法人向けテクニカルサポートコールセンター満足度調査結果を発表

 J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、山本浩二社長、略称:J.D. パワー)は、2019年法人向けテクニカルサポートコールセンター満足度調査の結果を発表した。
 総合満足度ランキングは下記の通り。
<サーバー部門>
 第1位:リコージャパン(709ポイント)2年連続での総合満足度第1位
 第2位:日本IBM(693ポイント)
 第3位:富士ゼロックス(686ポイント)
<PC/タブレット部門>
 第1位:リコージャパン(694ポイント)3年連続での総合満足度第1位
 第2位:大塚商会(674ポイント)
 第3位:デル(621ポイント)
<コピー機/プリンター部門>
 第1位:富士ゼロックス(710ポイント)2年連続での総合満足度第1位
 第2位:リコージャパン(707ポイント)
 第3位:大塚商会(686ポイント)
<業務ソフト部門>
 第1位:PCA(687ポイント)
 第2位:オービックビジネスコンサルタント(656ポイント)
 第3位:大塚商会(655ポイント)
 本調査は4つのIT製品分野を対象に、コールセンターの応対品質に関する7つの評価項目(“電話のつながりやすさ”、“コールセンターでの問題解決や電話対応に要した時間”、“応対の丁寧さ”など)を設定し、その満足度を聴取しているが、各製品分野において事業者間の評価差が最も大きい評価項目は4分野共通して「電話のつながりやすさ」であった。加えて、「電話のつながりやすさ」は相対的に他の評価項目と比較すると満足度が低い項目となっており、オペレーターと会話できるまでの待ち時間は事業者間の優劣が大きく、また業界全体で顧客から高い満足を得られていない要素と言える。
 コールセンターの回線混雑緩和に向けた施策の1つとして、電話以外による解決手段、FAQなどのサポートウェブサイトやメールフォーム・チャットなどのオンライン問い合わせ機能といったデジタルサポートの利用促進が期待される。しかし、実際の利用状況を見ると、サポートサイトの利用は各製品で約2割~3割、オンライン問い合わせの利用は約1割~2割となっており、利用している企業はまだ少ない。コールセンターの運営効率化や待ち時間に対する顧客の不満解消に向けても、これらデジタルによるサポート機能の拡充はもちろん、いかに顧客に利用してもらえるよう普及させるかがカギとなるだろう。


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