〔2020/9/2〕ジェネシス、グローバル調査で個人情報に関する意識と傾向が判明

 ジェネシスは、日本を含む世界6カ国におけるカスタマーサービスをテーマとした調査を今年実施した。アプリケーションや企業による個人情報の管理・共有をテーマにした今回の調査では、日本の消費者が他の調査対象国となった米国、英国、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国と比較してユニークな行動を示した。日本は個人情報の収集と第三者プラットフォームへの共有に関して世界平均の74%と比べ、最も意識レベル (42%)が低い結果となった。
 クイズやFacebookのようなソーシャルメディア・アプリケーションによる個人情報の収集に対する認識についての質問に対し、日本以外のすべての国は75%以上「認識している」と回答した。ただし、日本の場合、データ収集について把握した上で特に問題ないと回答した人は11%、把握した上で問題視していると答えた人は30%となった。一方で、約6割 (58%) を占めたのは、個人情報が収集されていることについて知らなかったという回答であった。
 企業がユーザーの個人情報を使用する場合は、プライバシーポリシーでその使用範囲を明記することが義務化されている。しかし、銀行、クレジットカード会社、保険会社のプライバシーポリシーの確認に対する質問に対して、日本の消費者は「一切読まない」と答えた人が21%だったのに対し、その他の国はすべて10%を下回り、日本は大きく乖離している傾向を見せた。


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