〔2021/5/13〕Nexal、国内58万社のMAツール実装調査結果を発表
Nexal(本社:東京都港区、上島千鶴社長)は、国内でマーケティングオートメーション(以下、MA)ツールの導入がどの程度進んだのか調査結果(https://www.nexal.co.jp/blogs/20210513.html)を発表した。本調査は、ベンダーによる自己申告や一般向けのアンケート調査ではなく、調査時点でWebサイトに対象タグが実装されているか、国内58万社のWebサイトをすべて調査・集計した分析結果になる。
全調査対象58万社におけるMA導入数は6,866サイト、国内企業のMA導入率は1.2%という結果になった。上場企業だけで見ると、2021年1月時点で3,824社中431サイトに実装されており、上場企業のMA導入率は11.3%となっている。上場企業におけるMA導入率は、1年前の2020年1月の8.9%と比較すると、2.4ポイント増加している。上場企業の1割が導入していることになり、デジタルマーケティングの必須ツールとしてMAが各社に浸透してきていることを表している。
2018年7月以降、半年ごとに平均10~15%程度の伸張率でMA導入企業数が増加していたが、2020年7月の伸張率が急激に伸びている。これは新型コロナウイルス対策の特別措置法が制定され、最初の緊急事態宣言が発出されたタイミングと合致する。蔓延防止を目的として広く外出規制がなされた結果、営業が簡単に客先に出向くことができなくなっただけでなく、リモートワークにより、会社の電話番号でも容易に顧客とコンタクトできなくなった。また、リード獲得の重要な手段であったリアル展示会やイベントが自粛規制される中、オンラインを活用したデジタルコミュニケーションに取り組まざるを得ない企業が増えた背景から、MAの導入が急速に進んだのではないかと考えられる。