〔2022/9/22〕ビーウィズ、長崎のIT企業ドゥアイネットと資本提携
ビーウィズは、長崎のIT企業のドゥアイネット(本社:長崎県長崎市、土井幸喜社長)と2022年10月1日より同社の株式60%を取得し、資本業務提携を行うことを発表した。
本提携により、同社と共同企画で進めている映像音声共有化システム「VSCore(ブイエスコア)」の高度化を目指すとともに、同社の開発力や人材を同社グループに取り込むことで、同社の長崎市における開発拠点、「デジタルラボ長崎」における相互補完によるシナジーの創出、事業の加速によって、デジタル技術を通じた長崎県の地域課題に取り組んでいく。
同社グループは、2022年4月1日に「デジタルラボ長崎」を開設した。同ラボの開設に先駆けて2019年より、長崎市内のIT企業や大学、自治体が参加する「長崎デジタルコンソーシアム」を立ち上げ、長崎県の地域課題を解消するデジタル技術について、議論を続けてきた。ドゥアイネットは「長崎デジタルコンソーシアム」における中核的なIT企業の1つであり、従前より人材出向などの交流実績があった。
近年、急速にリモートでの就業が可能になり、社会の働き方が大きく変化した。このような変化は、長崎県の最重要課題である「若年層の県外流出」において、プラス面が大きい一方、出張の減少などによる県外人材とのリアルでの交流の場の減少も生じている。就業人口の多い都市部と比較して、良質なコミュニケーションが阻害されやすく、「地域情報格差が長期的に生じる可能性があること」を改めて地域の課題であると認識している。
そこで、2019年より従前のオンライン会議システムでは難しい、精度の高いコミュニケーションを実現する新しい映像音声技術の開発「VSCore」の企画開発をドゥアイネットと共同で開始した。今後は同技術を活用したアプリケーションである「オンライン研修システム」の販売を下期より開始する予定。オンライン研修システムは、講師が受講生のデスクトップの動きを確認しながら、研修や指導が可能なシステムであり、受講生の理解度をこれまで以上に高い精度で把握することが可能。特に地方においては、今後もオンラインでの対応に代替されることが予想される、オンボーディングの精度向上や、エンジニアの技術指導など、業務の習得にかかる情報格差の解消を進めることで、リモート就業であってもリアルと同等に人材育成が叶う環境を提供していく。