〔2023/9/12〕豊橋市、トゥモロー・ネットの「CAT.AI」を障害者にむけた福祉サービス案内ツールとして実証実験開始
トゥモロー・ネット(本社:東京都品川区、李昌珍社長)は、愛知県豊橋市が取り組むスタートアップと市役所が協働する地域課題解決プロジェクト「Urban Innovation TOYOHASHI」にて自社が提供するAIサービス「CAT.AI(キャットエーアイ)」が選定され、障害福祉課のデジタル化の取り組みに向けて実証実験を開始することを発表した。
東海道のほぼ中間に位置し、豊かな水とその温暖な気候から農業、工業、輸出港など多彩でバランスの取れた産業構造を有した豊橋市。豊橋市では、4年前より社会・地域課題をスタートアップと市職員が協働して解決するプロジェクト 「Urban Innovation TOYOHASHI(アーバンイノベーション豊橋)」を実施しており、同市が目指す課題に対して、スタートアップからの提案を受けつけている。採択された企業は、市担当職員と約4カ月協働し、市民によるテスト利用や市役所業務の中での試行導入・実証実験などを行い、本格導入を検討する。
トゥモロー・ネットでは、令和5年度「Urban Innovation TOYOHASHI」の課題の1つとして挙がっていた福祉部 障害福祉課が募集していた「「私は受給対象ですか?」とはもう言わせない!誰もがわかりやすい福祉サービス案内の開発実証!」という課題に対し、自社のAIサービス「CAT.AI」が活用できると判断し応募。過去最多となる43社からの応募から、今年度の実証実験に取り組む2課題2社の1社として選定された。
豊橋市では、複雑な福祉サービスを、ボイスボット(聴覚)とチャットボット(視覚)を同時に使って案内するという独自性や、トゥモロー・ネットの先進的な技術力を評価した。豊橋市で提供する障害者が受けられる福祉サービスは複雑で多岐にわたるため、増加する市へのお問い合わせに対して24時間、時間を問わず対応ができるサービス提供となるのではという期待から今回の採択となった。
今後4カ月をかけて実施する検証結果のノウハウは、同様の課題に悩んでいる他の自治体でも広く活用できる可能性が出てくると期待される。トゥモロー・ネットは、よりよい障害者福祉サービスを目指し、豊橋市とこれからの検証に取り組み、さらに今後のサービス開発に生かしていく。