〔2025/5/13〕トランスコスモス、アパレル向け画像生成AIサービス「trans-AI Pics(ベータ版)」を提供開始

 トランスコスモスは、画像生成AIサービス「trans-AI Pics(ベータ版)」の提供を開始した。これまで画像生成AIのビジネス活用における問題点の1つであった元画像の変形問題を解消したことで、生成したい領域に絞って狙い通りの画像に仕上げることができるようになった。この生成コントロール技術により、一般的に画像生成AIのビジネス利用で懸念される著作権リスクにも配慮したサービス設計を実現。アイテムの利用シーンやブランドの世界観にあわせた自然な画像を誰でも簡単に安心して作成することができるため、コンテンツ制作業務の効率化とクリエイティビティ向上による売上拡大に貢献する。本サービスは主にアパレルアイテムを取り扱うクライアント企業を中心に、ECサイトやSNSなどでの利用を推進していく。
 アパレルECサイト運用における主要業務の1つである「ささげ業務(撮影・採寸・原稿作成)」の中でも、撮影業務は、カメラマンや撮影場所の手配、撮影場所までの移動など、多くの時間と手間がかかる。また、季節商品など実際の季節と販売時期が異なる場合には撮影自体が難しく、人手による画像の編集・加工の手間は業界全体の課題となっている。
 またスタッフがコーディネート着装写真を撮影して投稿する「スタッフ投稿」は、売上に大きな影響をもたらす重要な施策として業界に浸透している。一方で店舗運営と並行して撮影時間や希望する撮影場所を確保して複数人のスタッフで撮影を行うことは負担となっている。「trans-AI Pics」は、このような画像コンテンツ制作の負担軽減を目的に、効率化および制作者のクリエイティビティ向上を目指して開発に取り組んできた。
 「trans-AI Pics」では撮影済み写真を活用し、写真内のモデルとアイテム以外の領域を変換生成するImage to Imageと呼ばれる手法を採用。従来のImgae to Imageでは生成時に写真の要となるモデルやアイテムのディティールを損なう問題があり、ビジネス活用でのハードルとなっていた。trans-AI Picsではモデルとアイテムのディティールを正確に維持しつつ、変換したい背景部分だけを生成することが可能。さらに生成した背景部分に元写真のモデルと着用アイテムが違和感なく自然に溶け込んだ仕上がりとなるようチューニングを施したことにより、まるでそのロケーションで撮影したかのようなリアリティの高い写真を誰でも簡単に生成することが可能。これによりブランドの世界観とアイテムの利用シーンをエンドユーザーに正確かつ強力に伝えることができる。
 人物部分は元画像から一切の変更を加えることなくディティールをキープしつつ、背景部分をユーザー任意の風景写真を正確に参照して生成する方式を採用。生成AI任せにすることなく、ユーザーが狙った写真に仕上げるための制限をあえて設けることで、生成する領域を狙い通りにコントロールすることが可能となった。コントローラブルな生成領域と生成方法により、予期しない生成(Data Contamination)を防ぎ、著作権リスクに配慮したサービス設計となっている。
 「trans-AI Pics」を活用して、アイテムを着装した状態の人物写真背景を希望のシーンに変換生成し、背景に応じた自然なライティングを写真全体に自動で適用。人物やアイテムのディティールを維持しつつ、背景に溶け込んだ自然な仕上がりを実現する。
 さらに、生成する画像の仕上がりテイストをシンプルなプロンプトから天候などの背景イメージをコントロールしたり、被写界深度を調節してボケ味を表現するなどのコントロールも可能。またこれら一連の流れを簡単な操作で実現し、誰でも狙った画像を生成できるUIを提供する。
 「trans-AI Pics」活用で得られるメリットは、次のとおり。・カメラマンとスタジオの手配から解放し、移動時間の考慮不要の制作フローを実現。
・現実では行くことができない遠方の地や、現実の季節に左右されることなく狙い通りにクリエイティブを生成。
・雑多な背景で撮影された写真でも、望まない映り込みを心配することなくまるでスタジオや街角のロケ写真のように変換生成が可能。
・1枚の写真からさまざまな背景バリエーションを効率的に制作できる。
・担当者を選ばないシンプルなUIにより組織・チームの利用ハードルを低減。
 これらのメリットにより従来の制作業務の効率化およびコスト削減に貢献し、クリエイティビティ向上によりクライアント企業の売上拡大に貢献する。
 現状のサービスに加え、今後は人物を用いないアイテム画像や無形商材のクリエイティブ生成にも活用できるよう機能強化を目指して取り組んでいく。また、トランスコスモスの各種既存サービスと連携させることでクライアント企業の課題解決力の向上をはかり、クライアント企業の業務効率化・最適化の幅広い支援を続けていく。


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