〔2011/7/25〕トランスコスモス、BPOセンターのインフラに仮想化技術を導入

 トランスコスモスは、オフショアで日本語対応のコールセンター、BPOサービスを提供する子会社、トランスコスモスタイ(以下、バンコクセンター)のインフラに、デスクトップ仮想化(VDI=Virtual Desktop Infrastructure)技術を導入した。この仮想化技術導入により、情報漏えい防止、BCP対策とあわせて省電力化も推進する。
VDIの仕組みを活用することで、物理サーバ上の仮想環境を利用して複数のOS(仮想PC)を起動し、アプリケーションを仮想PC上で実行、画面イメージのみをシンクライアンント端末などのクライアントPCへ転送し、業務を行う。これにより、業務データは各クライアントPC側での保存が不可能となり、許可されたデバイスのみを受け付けるなど、情報に対し非常に高いセキュリティが保持できる。また、セキュアで耐久性の高い環境にあるデータセンターにシステムを設置することで、災害などでクライアントPCに問題が起きても、サーバからのOS・アプリケーションの提供により、素早い復旧が可能となり、BCP対策にも有効。
トランスコスモスでは、既にクライアント企業のサーバとトランスコスモスバンコクセンター(オペレーション拠点)、トランスコスモス沖縄IDC(データセンター)をGlobal IP-VPNで結び、VDIを活用したセンター構築を行い、サービスを提供している。この場合、日本とタイ間のネットワーク構築コストについても、VDIを活用することで、通常の専用線利用より安価に提供することが可能となり、導入コストを含めたインフラ・保守・運営などのコストを30%以上削減した。


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