〔2025/8/27〕Helpfeel、26億円を資金調達、累計調達額は59億円

 企業のAIを強くする「AIナレッジデータプラットフォーム」を提供するHelpfeel(本社:京都府京都市、洛西一周社長)は、グローバル・ブレインとSMBCベンチャーキャピタル・マネジメント、JPインベストメントを投資家とした第三者割当増資により、シリーズEラウンドのファーストクローズで総額26億円の資金調達を実施した。これにより累計調達額は59億円となる。
 今回の調達資金は、AIの精度と信頼性を高める「AIナレッジデータプラットフォーム」の本格的な展開に充て、複数のサービスを開発推進し、企業の知識活用と競争力向上を加速する。
 生成AIや大規模言語モデル(LLM)の登場により、AIの社会実装は急速に進むなかで、見落とされがちなのが「AIが何を根拠に判断しているのか」という視点。AIはモデルやアプリケーション単体では機能せず、“何をもとに答えを導き出すか”という参照情報、すなわち正確に整理されたナレッジデータが不可欠だ。
 生成AIや検索連動型AIが企業内外で活用される今、ナレッジデータはまさに企業の“情報インフラ”といえる。その一方で、日本企業のナレッジデータの整備は欧米に比べて遅れていると指摘されている。生成AIに正確な応答をさせたり、検索エンジンでの自社情報の見え方を最適化したりするには、社内の知識を構造化し、AIが読み取れる形に整備する必要があるが、本格的に取り組む企業はまだ少数にとどまっている。
 Helpfeelはこれまで、700を超えるサイトに導入され、契約の45%を上場企業(グループ含む)が占めるなど、確かな実績を積み重ね、企業内外のFAQやナレッジ共有ツールを通じて多様な業種でのナレッジ活用の知見を培ってきた。現在は、その知見をさらに発展させ、AIがより正しく・強く機能するための土台となる「AIナレッジデータプラットフォーム」の構築に挑戦している。
 この「AIナレッジデータ」は、AIの精度と信頼性を支える基盤であり、企業が持続的に競争力を発揮するために欠かせない。Helpfeelはこれまで培ってきた知見を活かし、今後大きな発展が見込まれるこの領域を牽引し、日本企業のAI活用をさらに推進していくべく、新たに資金調達を実施した。
 Helpfeelの「AIナレッジデータプラットフォーム」は、企業内外の情報資産を構造化し、AIが「迷わず、正しく、速く」情報にたどり着ける環境を構築するサービス。導入企業の情報資産は体系的に整備され、ナレッジデータを基盤として、生成AIや検索連動型AIが、より正確で信頼性の高い判断を行えるようになる。これにより、企業の生産性やマーケティング成果が向上する。
 また、従来の検索エンジン最適化(SEO)に代わり、AIに情報をどう認識させるかを重視するAIO(AI Optimization)やGEO(Generative Engine Optimization)の考え方が重要になっている。AIが参照しやすい形でナレッジを整備することは、企業の情報戦略や競争力強化に直結する。
 今回の調達により、「AIナレッジデータプラットフォーム」の開発体制を強化し、公開Webサイト、コールセンター、社内利用といった複数の領域でのプロダクト展開を加速し、高度な顧客対応や業務効率化を実現するための基盤インフラ構築を加速していく。
 さらに、日本企業のAI活用を一層促進するとともに、AI運用の質が重視される海外需要を追い風に、中長期的には北米市場を皮切りに海外展開を進め、日本発のグローバルAIナレッジカンパニーを目指す。


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