〔2026/1/19〕ベルシステム24、不動産DX支援の「マンション管理BPOサービス」を提供開始
ベルシステム2は、新たにマンション管理業務特化のBPOセンターを池袋および札幌の拠点内に構築し、「マンション管理BPOサービス」の提供を開始することを発表した。
従来、同社がマンション管理事業者向けに提供してきたBPOサービスは、電話やメールなどの問い合わせ窓口や書類のチェック・作成といった「日常管理サポート業務」が中心であった。今回、人材不足や働き方改革の事業課題を解決する業務DX支援を目的に、「顧客獲得マーケティング業務」「組合委託契約業務」「生活支援サービス業務」「資産価値向上施策」を支援メニューに加え、マンションの長期的なライフサイクルに寄り添った幅広い業務へ支援領域を拡大する。
2025年5月に法務省では「区分所有法」を改正し、2026年4月1日から施行予定。本改正により、マンションの建て替えや大規模修繕の加速が予想されており、マンション管理事業者への問い合わせ件数や事務処理業務の大幅な増加が見込まれている。また、不動産業界は、人手不足や従業員の高齢化、採用難、働き方改革の加速が複合的に作用し、マンション管理事業者においては、問い合わせ窓口や事務処理などを外部に委託する動きが進んでいる。
こうした中、同社は20年にわたるマンション管理業務の問い合わせや事務業務の経験や、幅広い業界でのDX支援実績を持つ人材をセンターに配置し、新たにマンション管理業務特化型の支援サービスを開発した。
マンション管理業務に特化したセンターを構築するため、点在していた業務を池袋・札幌の2拠点約100席の専門エリアに集約する。これにより、ノウハウを持つ人材のリソース確保や類似業務ナレッジの早期蓄積ができ、業務の効率化やサービス品質の向上を実現する。加えて、不動産の幅広い業界知識をアップデートする共有会や設備研修の開催などの情報共有の活性化、人材の融通による業務の繁閑への対応により柔軟な業務設計も可能となる。
DXコンサルタントが多様な業界での支援実績を活かし、マンション管理事業者の課題に応じた最適なソリューションを提案する。単なるIT導入ではなく、業務フローの最適化からシステム構築、運用支援に至るまでのプロセスを伴走支援し、確実な業務の効率化や管理コストの削減につなげる。具体的には、AI-OCRを活用した契約書類などのデータ化による入力業務の効率化や、BIツールによる業務状況の可視化・CRMデータの分析などで顧客理解の深化や営業戦略立案を支援する。さらに、生成AIを活用し、テキスト化した通話データの要約やチャットボットの回答案作成など業務に応じたツール提案から導入支援・運用まで行う。また、これまでの知見とナレッジマネジメントによるFAQ強化を軸に、AIエージェント導入に向けた取り組みも推進していく。
「何をどのように依頼すればいいか分からない」といった場合でも、「管理業務主任者」をはじめとしたマンション管理における必須スキルの有資格者を含む専門チームが、業界の知見や特有の慣習を踏まえて、業務のコア・ノンコアの業務を切り分け、運用を最適化する。現在、マンション管理会社受託戸数トップ10社のうち6社の居住者の問い合わせ窓口や契約書作成などを同社で支援しており、その専門知見に基づいた業務の代行により、マンション管理事業者の業務負担を軽減し、居住者様の満足度向上に向けたコア業務に専念できるよう支援する。
同社は「総合BPOパートナー」として、さまざまな業界特化型のBPOサービスを提供している。今後、同サービスを通じて、2029年2月末までに売上約30億円を目指す。今回のマンション管理領域の支援の後に、マンション開発や賃貸管理など、不動産業界の新たな領域への拡大を推進していく。