〔2026/9/8〕ファーマクラウド、Stock Millに「音声AI受注受付機能」を搭載、自然災害時発生時の医薬品卸コールセンターの受電逼迫を支援

 ファーマクラウド(本社:東京都千代田区、清水剛社長)は、アステム(本社:福岡県福岡市、吉村次生社長)、SDCソリューションズ(本社:佐賀県佐賀市、宮地大治社長)、イナホ(本社:東京都千代田区、阿部裕樹社長)、ゲルテック(本社:東京都港区、バトエレデネ ハタンボルド社長)と共に、ファーマクラウドとアステムが共同開発した医薬品の在庫をリアルタイムに可視化し発注可能なサービス「Stock Mill」に「音声AI受注受付機能」を搭載した。
 同社を含めた5社は元来、コールセンター業務の効率化、および受注業務が特定のオペレーターに依存している状況の軽減を目的として、音声AIによる受注システムを検討していた。検討を進める過程で自然災害が幾度か発生したことから、BCP(事業継続計画)の観点からも電話発注に依存しない手段が必要との結論に至り、開発に着手した。
 その後PoCを実施している最中に令和8年熊本地震が発生したことを受け、正式にローンチすることとなった。
 2026年7月28日16:27頃に発生した熊本県熊本地方を震源とする地震(令和8年熊本地震)は、熊本県宇城市および氷川町で震度7を観測したほか、熊本県熊本地方で長周期地震階級4を観測する規模のものであった。
 この地震により、九州新幹線やJR九州鹿児島本線等が運転を見合わせたほか、医薬品卸売販売業者の物流センター(熊本県八代市)では商品が棚から落下し、出荷が滞るなど、甚大な被害が生じた。翌29日以降も地震活動は継続した。
 こうした状況を受け、アステムのコールセンターへの受電数が通常の1.4倍にも増加し、電話がつながりにくい状況が発生した。
 アステムでは1日あたり4,000件以上の電話を受電しており、オペレーター1人あたり150〜200件の対応を行っているものの、対応しきれない電話も発生しており、従前より音声AIの活用を検討していた。
 今回Stock Millに「音声AI受注受付機能」が実装されたことにより、オペレーターの人員数を維持しながら、受電クオリティの改善、オペレーターの負担軽減、そして顧客の利便性向上が図られつつある。
 また、自然災害の発生頻度が高まる中、自然災害発生時はコールセンターの人員が出社困難となることもあり、突発的な受電急増に合わせてコールセンターの人員を即座に増強することは現実的に困難。
 アステムはこの課題を解決する為に、音声AIソリューション「MediVoice」(メディボイス)」を開発したSDCソリューションズに働きかけを行い、イナホおよびゲルテックがAIの会話設計・開発を担当し、Stock Millの共同開発パートナーであるファーマクラウドがStock Millへ実装。5社がそれぞれの得意分野を活かしてタッグを組むことにより、「音声AI受注受付機能」を得意先の発注手段の1つとして早期に活用を開始することができた。
 「音声AI受注受付機能」は災害などによる受電集中時でも24時間安定的に電話を受け付け、得意先情報の確認から発注受付までをAIが自動で対応することにより、有事における事業継続性の向上に寄与する。
 「音声AI受注受付機能」は、電話による利用者からの通話をAIが受け、API連携によりStock Millおよび医薬品卸基幹システムとリアルタイムに情報連携する仕組み。
主な提供機能は、以下の通り。
・電話番号から得意先情報を取得
・前買情報(過去の発注実績)の参照
・在庫状況の確認
・商品の発注受付(下書き伝票の作成・更新・発行)
 医薬品マスタ・代替医薬品マスタ・略語マスタについても随時連携しており、AIが薬品名の略称や代替品の提案にも対応できる仕組みとなっている。
 現在StockMillは9,000店舗を超える調剤薬局をはじめとするアステムの得意先で活用されており、昨年からは医療疾患情報・資材情報の提供もStock Mill上で開始している。今後は返品受付機能をはじめ、Stock Milにさらなる機能拡充を進めていく。
 我々5社は引き続き連携し、自然災害などの非常時においても医薬品の安定供給を支えるインフラとして、「音声AI受注受付機能」およびStock Millの機能拡充に取り組んでいく。


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