〔2011/10/6〕SAPジャパン、中堅中小企業向け統合型分析ソリューションの最新版を提供開始

 SAPジャパンは、中堅中小企業向けの統合型分析ソリューション「SAP BusinessObjects Edge(以下、Edge)」シリーズの最新版の販売を開始した。
最新版には、ビジネスインテリジェンス(BI)製品「Edge Business Intelligence 4.0(以下、Edge BI)」に加え、新たにデータの統合・品質管理・テキスト分析を実現する「Edge Data Services 4.0(以下、Edge DS)」、企業情報管理ソリューション「Edge Information Steward 4.0(以下、Edge IS)」が含まれる。
最新版のEdge BIは、「SAP BusinessObjects BI 4.0」で機能強化された「ユニバース」を情報基盤に採用している。ユニバースとは物理的に分散されたデータソース間における仮想データ統合を実現する機能で、レポーティングからダッシュボード、アドホック分析、多次元分析までを実現する。 また、カスタマイズ性や操作性に優れ、さまざまなモバイル端末からも利用可能。初心者からプロフェッショナルまでユーザー層を問わず、効果的に意志決定できるという。
新たに提供されるEdge DS/ISは、企業のデータ活用におけるデータ品質の向上と情報基盤の運用管理を効率化する。Edge ISではデータソースからダッシュボード、レポートまで情報活用のライフサイクル全体を通して一貫した情報提供基盤を実現。各種アプリケーションの変更時には、システム全体へのインパクト分析も短期間で行える。
一方のEdge DSではテキスト分析機能を利用することで、構造化と非構造化のさまざまなデータ形式から洞察力を得て、どこに情報があるかにかかわらず簡単に分析可能という。
具体的な利用例としては、複数地域でのキャンペーンとその収益全体との関連について調べる際に、Edge BIのナビゲーション機能で詳細なレベルまで情報をドリルダウンし、キャンペーンがROIにどう影響したかをリアルタイムにモニタリングできるという。その結果、収益性の低い地域でのキャンペーン投資は即座に取りやめ、収益性の高い地域に投資を集中させるといった意志決定が可能になる。 また、Edge DSにより、コールセンターでブログやFacebook、Twitterなどで何がつぶやかれているかテキスト分析し、製品の欠陥やリコールのためのアラートを即座に出して、ブランドダメージを軽減できるとしている。


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