〔2008/10/2〕みずほ情報総研、保険業界向け音声認識テンプレートの提供を開始
みずほ情報総研は、アドバンスト・メディアが提供する音声認識技術「AmiVoice」を活用した保険業界向け「音声認識保険テンプレート」の提供を開始した。本テンプレートの核となる音声認識言語モデルは、AmiVoiceを基盤として、みずほ情報総研が保険業向け業務で培ったノウハウや保険業界用語を組み込むことにより、日本初の汎用音声認識保険言語モデルを実現したもの。この言語モデルを活用することで、保険業界で使われる会話・文章を、リアルタイムに可視化(テキスト化)することが可能になる。
同テンプレートの特徴は、①「汎用音声認識保険言語モデル」による、保険業務の発話のリアルタイムのテキスト化の実現、②特定のキーワードを検知することによる、重要事項説明の漏れがないかなどのリアルタイムの確認、③コンプライアンス観点から不相応な言葉を検知した場合、スーパーバイザーに即時通知、および複数のコミュニケーターの文字・音両面による通話内容のモニタリングの実現、④応対履歴の入力や、手書きの契約書や診断書といった大量データエントリーなど、保険業務における入力作業にかかる時間の大幅な削減が挙げられる。
同テンプレートの導入により、コミュニケーターの報告・記入漏れや私的な判断、重要事項の説明漏れを防止する他、通話内容を迅速かつ高い認識率で記録することにより不正を防ぎ、徹底したコンプライアンス体制を構築することが可能となる。また、音声入力はキーボード入力に対し50%の時間短縮が見込め、効率化向上にも寄与するという。
また、同テンプレートは、現在コールセンターなどで使用しているアプリケーションと連動させての利用が可能であり、コンサルテーションから導入までをみずほ情報総研が担当する。みずほ情報総研では、これまで培ってきた金融分野におけるノウハウを活用し、今後は保険の銀行窓口販売やお問い合わせ・苦情対応など、各種金融業務へソリューションの提供を拡大する予定。