〔2008/10/15〕トランスコスモス、タイのコールセンター事業会社を子会社化

 トランスコスモスは、9月にグループ企業で、タイ バンコクに拠点を置く、テレマエージェンシー「Mitsiam Tele-Services」(ミットサイアム・テレサービス、以下、MTS)の株式の残りを全株取得し、完全子会社化した。それに伴い、10月1日より会社名を「トランスコスモス(タイ)」に変更した。
MTSは1997年6月に設立し、マルチナショナルカンパニーを含む、タイ国内の携帯電話通信会社、日系化粧品会社などの顧客企業向けに日本語およびタイ語対応のコールセンターサービスを提供してきた。トランスコスモスでは2004年7月、MTSの株式を49%取得して以来、日本で培ったノウハウを移管しつつサービスを提供してきたが、このたびの完全子会社化により、今まで以上にコールセンター運営ノウハウの移管を強化し、事業の拡大を目指していく。
Frost&Sullivanの調査によると、タイの国内向けコールセンター市場は、アウトソーシングの比率が現状20%弱となっており、今後数年間、毎年25%以上の成長が見込まれている。このような背景の中、トランスコスモスの日本でのコールセンター運営実績を基に、タイにおけるコールセンターアウトソーシングNo.1の地位確立を目指す。
日本向けオフショアコールセンターサービスについては、従来、MTSが培ってきた日本人採用/運営ノウハウに加え、トランスコスモスが日本で培ったコールセンター運営ノウハウを合わせることにより、さらなる事業基盤の強化、安定化をはかる。タイ国内に在住の日本人が対応することにより、日本で提供するサービスと同等の高い品質を保ちつつ、人件費やオフィス運営費などを低く抑えるなどにより、安価にサービスを提供する。
今回の子会社化に伴い、トランスコスモスから2名を派遣し、事業計画やサービス開発を立案・遂行していく。また、トランスコスモスが日本を始め、韓国、中国で展開する各種サービス、ソリューションおよび人材教育プロセスや品質管理マネジメントノウハウなどを移植し、2010年にはシート数、拠点の拡大とともに、売上10億円を目指す。


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