〔2012/7/9〕ジョンソン・エンド・ジョンソ、高齢者の水頭症 コールセンターを開設
ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーのコッドマン事業部は、治療により改善する認知症「特発性正常圧水頭症(以下、iNPH)」に関する相談や質問に応える電話相談窓口として「高齢者の水頭症 コールセンター」を開設した。
iNPHは、頭蓋内に過剰に髄液がたまり、脳が圧迫を受けて歩行障害・認知症・尿失禁などさまざまな症状が出る病気だが、手術で改善する疾患として近年注目を浴びている。また、高齢者認知症の5%~10%がiNPHに関与し、少なくとも国内31万人の方が罹患の可能性があるとされている。
同社では2002年より、市民講座、ホームページ「高齢者の水頭症iNPH.jp」、小冊子などを通じて、iNPHに関する一般の方々への疾患啓発を実施している。近年のiNPHに対する関心や認知の高まりを受け、患者や家族、介護職の方からの疾患に関する質問、iNPHの症状や治療法から治療後の検診や注意事項、医療機関などに関する問い合わせが増えている。今回、高齢者の水頭症 コールセンターを開設することで、患者や家族の方々へのiNPHに関する支援体制をさらに強化し、患者や家族のQOL(クォリティー・オブ・ライフ:生活の質)の向上に貢献していきたいと考えている。初年度は、約2500コールを予想している。
高齢者の水頭症 コールセンターでは、看護師や保健師などの医療従事者を中心に経験豊富なオペレーターとの混合体制で12時間対応し、患者や家族、その周囲の方々のiNPHに関する悩みや質問に答えていく。