〔2012/10/25〕日立ソリューションズ、フィールドサポート業務を効率化するソフトの日本語版を発売

 日立ソリューションズは、フィールドサポート業務の効率化を図るパッケージソフトウェア「Field Service Automation」の日本での販売を12月3日から開始する。サービスの受付から、サービスエンジニアの派遣、作業指示および費用の算出に至る一連のフィールドサポート業務の迅速化と効率化を促進することで、クライアント企業の収益性の向上とエンドユーザーの満足度向上を支援する。
 Field Service Automationは、サービスエンジニアの稼働状況を可視化し、独自アルゴリズムにより、より短時間で現地に到着できる適切なスキルを持ったサービスエンジニアの割り当てを行う。また、ERPソフトウェア「Microsoft Dynamics AX」との密な連携により、フィールドサポート業務の実施に必要となるクライアント企業の使用する製品とその保守部品の在庫状況を提供する。
 フィールドサポート実施時に、サービスエンジニアは現地でモバイル端末を使って作業指示の詳細を確認し、必要な部品の有無をその場で確認する。不足部品はその場で発注も可能。終了後は保守部品の消費状況がERPシステムへ反映される。また、作業開始と終了時、タブレット端末上で顧客のサインをいただき、作業完了報告書の作成に引き継ぐ。これにより、検収作業の効率化と、作業に要した時間からコストを算出し、フィールドサポート業務が適正に行われているかどうかのチェックや、故障分析の実施が可能。
 本ソフトウェアは同社のグループ会社である米国Hitachi Solutions Americaと英国Hitachi Solutions Europeで販売してきた。11カ国語に対応し、海外では石油やガスを扱う企業、精密機器や医療機器を扱う企業を中心に10カ国以上、約50事業所で導入されている。今回販売を開始する日本語版では、主に精密機械製造、ビル・設備メンテナンス事業、医療機器製造業の企業に向けて、海外拠点への導入にも対応するシステムとして提供していく。


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