〔2013/4/17〕IDC Japan、2013年の国内ソフト市場は前年比3.7%増と予測

 IDC Japanは、2012年の国内ソフトウエア市場規模(推定値)と2013年~2017年の予測を発表した。IDCの推定では、2012年の国内ソフトウエア市場の売上額は、前年比4.0%増の2兆2508億8300万円。これは、2011年の東日本大震災の影響で支出を抑制していた企業が、2012年に支出を増加させたことによると分析している。成長率は、ほぼ2010年の水準(4.1%)まで回復した。
 分類別では、アプリケーション市場が9376億8000万円(前年比3.1%増)、アプリケーション開発/デプロイメント市場が4821億5500万円(同5.7%増)、システムインフラストラクチャ市場が8310億4700万円(同4.1%増)となった。
 2013年の国内ソフトウエア市場については、前年比3.7%増の2兆3349億4200万円になると予測。2012年~2017年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は3.4%で、2017年には同市場の規模が2兆6658億1100万円に達するとしている。
 分類別でCAGRを見ると、アプリケーション市場が2.9%、アプリケーション開発/デプロイメント市場が4.9%、システムインフラストラクチャ市場が3.2%になるとしている。
 IDCによると、アプリケーション市場では、ERM(エンタープライズリソースマネジメント)の刷新や、CRM(顧客関係管理)でのマーケティング支援など、新たな領域で需要が高まるという。アプリケーション開発/デプロイメント市場では、クラウドアプリケーションの稼働基盤向けミドルウエアや、データの解析/管理を行うソフトウエアが市場をけん引する。システムインフラストラクチャ市場では、セキュリティソフトウエアや仮想化/クラウド基盤の構築に必要なソフトウエアが伸びると予測している。


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