〔2013/6/25〕IDC Japan、国内EAソフトウェア市場予測を発表

 IT調査会社のIDC Japanは、国内EA(Enterprise Applications)ソフトウェア市場予測を発表した。
 これによると、2012年の国内EAソフトウェア(オンプレミス型/SaaS型)市場は2918億8600万円で、前年比成長率で3.7%となった。セグメント別の主な動向に着目すると、2012年の前年比成長率が最も高かったのは、CRM(顧客関係管理)ソフトウェア市場の6.8%で、前年を上回る成長率だった。また、売り上げ構成比が最も大きい国内ERM(エンタープライズリスク管理)ソフトウェア市場では、国内企業のグローバル展開に伴うシステム刷新ニーズとグループ企業を含めた経営の高度化ニーズが市場をけん引しており、2012年は前年比成長率2.9%で推移した。
 2012~2017年の国内EAソフトウェア市場は、年間平均成長率4.3%で推移し、2017年の同市場規模は3599億8200万円に達すると予測する。セグメント別に見ると、国内ERMソフトウェア市場の年間平均成長率は4.2%、国内CRMソフトウェア市場では5.0%、国内SCM(サプライチェーン管理)ソフトウェア市場は3.9%と見込んでいる。
 SaaS型による売り上げ額を抽出した市場に着目すると、ERMソフトウェア市場の2012~2017年における年間平均成長率は15.7%、CRMソフトウェア市場は8.3%、SCMソフトウェア市場は16.8%になると予測しており、現時点の市場規模は小さいものの、今後の伸びが期待されている。


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