〔2009/3/2〕日本オラクル、SaaS型CRMアプリケーションの最新版を提供開始

 日本オラクルは、SaaS型CRMアプリケーションの最新版「Oracle CRM On Demand Release 16」の提供を開始した。最新版は、新機能として間接販売モデルにおけるパートナー情報の管理とコラボレーションを支援する「Partner Relationship Management」を追加した。またサーバ運用環境の追加メニューとして、顧客ごとにシステム環境を用意する「Oracle CRM On Demand Single Tenant Standard Edition」を提供する。
Partner Relationship Managementは、間接販売モデルを実装している企業の担当者が各販売チャネルの情報として、パートナー支援プログラム、パートナーのプロファイル情報、パートナーの見込み客や案件登録情報を管理することができる。同機能を活用することで企業担当者からパートナーへの情報発信とパートナーの担当者による情報提供が可能になる。
一方、Oracle CRM On Demand Single Tenant Standard Editionは、顧客ごとにシステム環境を用意し、顧客専用のハードウェアとソフトウェア製品群や、ディザスターリカバリー機能を提供する。これによりユーザーは画面やデータ設定の作成と変更を無制限に行うことができ、ユーザーの利用環境に対応したアプリケーションの活用が可能になる。またデータセンターに災害などによる物理的な障害がおきた場合にも速やかな復旧を実現する。
各業界向けのテンプレートも拡充しており、金融業界向けにはウェルスマネジメント(富裕層向け金融サービス)のためのテンプレートや保険業界向けテンプレートが新たに追加され、医療業界向けにはMR(MedicalRepresentative:医薬情報担当者)の業務支援や管理のためのテンプレートが強化されている。価格は、Multi Tenant Enterprise Editionが1ユーザあたり月額7989円から、Single Tenant Standard Editionが1ユーザあたり月額1万272円から。

 


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