〔2009/2/27〕ミック経済研究所、CRM・BIパッケージソフトの市場動向調査結果を発表、2007年度、CRMパッケージ市場は前年対比123.2%の228億円

 ミック経済研究所は、CRM・BIパッケージソフトの市場動向を捉えたマーケティングレポート「CRM・BIパッケージソフトの市場展望2009年版【CRM・BI・EC/SRM・コンタクトセンター】」を発刊した、と発表した。
2006年度、CRM・BIパッケージソフト【CRM・BI・EC/SRM・コンタクトセンター】の総市場規模は約572億円、2007年度は約672億円、前年対比117.4%とIT投資の増加の影響もあり、全般的に好調であった。2008年度は、後半から不況の影響が出始めたことで出荷金額約753億円、前年対比112.1%と、若干成長率が鈍化する見込。2009年度は約831億円、さらに2012年度には1059.5億円と1000億円を突破する規模になると予想される。
このうち、CRMパッケージ市場(ASP売上も含む)は、2007年度出荷金額228億円、前年対比123.2%と、コールセンターのシステムリプレースを中心にパッケージやASP(SaaS)の導入も活発化しているため好調に推移した。参入ベンダーの中ではSFAを中心に勢いが増しているセールスフォースやメール配信によるマーケティング機能を中心としたパイプドビッツ、エイケア・システムズ、シナジーマーケティングといった、ASP(SaaS)ビジネスベンダーの高成長が際立っている。
2008年度の出荷金額は256億円、前年対比112.3%と二桁成長を維持するものの、2007年度の23.3%増と比べると成長が鈍化する見込み。2008年度は下期から不況の影響で、ユーザーの投資環境が悪化し、パッケージの販売が不調になっているベンダーが多く、市場の成長を鈍化させる要因になっている。また、パッケージユーザーが初期費用不要のASP(SaaS)利用に乗り換えるケースも増えており、案件単価が下がっていることも成長鈍化の要因の1つと考えられる。しかし、ASP(SaaS)ベンダーにとっては、景気の悪化が追い風となり2008年度は88億円、前年対比135.6%と高成長している。ASP(SaaS)は、2009年度以降も高成長が続き、2012年度には市場の約半分(47.1%)まで拡大すると見込まれているという。


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