〔2013/7/18〕ミック経済研究所、国内のITアウトソーシングサービス市場に関する調査結果を発表

 情報・通信分野専門の市場調査機関であるミック経済研究所(本社:東京港区、有賀章社長)は、国内のITアウトソーシングサービス市場に関する調査(調査期間:2013年2月~4月)を発表した。
 同調査は、国内の主要ITベンダ、SI企業、保守事業者、データセンタ専業者、通信キャリアなど49社へ取材したもので、以下の3項目8セグメントに分類している。
(1)データセンタアウトソーシング(ハウジング、ホスティング)
(2)クラウドサービス(SaaS・ASP、PaaS・IaaS)
(3)その他(ネットワーク&デスクトップサービス、アプリケーションアウトソーシング、ビジネスプロセスアウトソーシング、プロセッシングサービス)
 2012年度で3兆円規模を突破したITアウトソーシングサービス市場は、2013年度で3兆1264億円、前年度比2.4%増で市場拡大の傾向は継続する見通しだ。中期的予測として、2019年度は3兆5664億円と推測。2011年度から2019年度までの年平均成長率はプラス2.3%、同期間の純増額累計は5935億円を見込んでいる。
 ミック経済研究所では、成長要因について、「ユーザ企業の中で、ITシステムを見直しはじめた企業が増えている。選択条件としてコストやセキュリティが重視された場合、アウトソーシングサービスが選択されている。ITシステムの見直しの中、ユーザー企業はシステムの重要度を判断し、必要不可欠なシステムが緊急時でも稼働するバックアップサイトを構築するようになる。バックアップシステムの設置は、メインサイトと同施設内に構築するのではなく、遠距離のデータセンタに構築する」という動きがあると分析。8セグメントのなかでは、データセンタアウトソーシングとクラウドサービスの伸びが顕著」している。


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