〔2013/11/7〕NTTデータ経営研究所など、Twitter投稿情報解析システムを構築し分析レポート作成サービスを開始
NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、豊田充社長)とNTTデータ先端技術(本社:東京都中央区、三宅功社長)は、Twitter投稿情報解析システム「Voicepaniel」を構築し、分析レポート作成サービスを開始した。
本システムはPRツイート除去技術などを活用し、ビッグデータの1種であるTwitter投稿情報からビジネス的に活用できるツイートを峻別し、業種特性を加味した業種別マーケティングの枠組みテンプレートを活用してツイートをカテゴライズすることにより、効率的・効果的に商品開発や販売促進などに役立てることができる。
先般の参議院議員選挙でTwitterなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)が選挙活動に認められるなど、SNSの認知度が日本国内でも高まってきている。 企業のコールセンターには非常に強い感情を持ったクレームなどが寄せられるが、サイレントカスタマーと言われる多くの生活者は少しの不満などをコールセンターには伝えないことが多い傾向にある。しかしTwitterなどのソーシャルネットワークサービスでは商品・サービスに関する評価・要望・不満をつぶやくケースが多くなっている。
このようにTwitterには企業の商品・サービスに対するさまざまな評価・要望・不満などが多数投稿されていることから、ソーシャルメディア上で人々が日常的に語っている会話や行動に関するデータを調査分析することによって業界動向把握やトレンド予測、自社・ブランド・商品に対する評価・評判の理解や改善に活かす「ソーシャルリスニング」に取り組み始めている企業も増えてきている。
このような状況の下、SNS、ブログ、ニュースなどインターネットへの投稿情報を分析するためのテキストマイニングの技術を活用した分析ツールが既に多数提供されている。しかしながら、Twitterにはビジネス的な意義に乏しい単語も多く、これらを拾い上げて分析したり、日本語の意味解析力がまだ十分でなかったりするために、分析結果に「ノイズ」が含まれていることが多いという課題がある。
例えば、大手小売店チェーン名をキーに検索すると、1日に1万から2万ツイート、1年間では約500万ツイート、大手3チェーン店名合計で年間約500万ツイートが検出されるが、Voicepanielでは、SNS投稿情報を効率的・効果的に選別・分析できる。
Voicepanielのシステム技術を活用し、ツイートを利用した企業でのソーシャルリスニングなどに、効率的で高度な分析サービスを提供する。今後、この技術を活用し、企業におけるソーシャルメディアマーケティングの効率化・高度化を図るソーシャルCRMシステムへの適用、さらには、企業内の既存顧客データがベースとなっている既存CRMシステムとソーシャルCRMシステムを統合する統合CRMシステム構築へ向けた展開を予定している。