〔2013/11/7〕ティアック、通話録音システムとコールセンター向け音声認識統合システムが連携
老舗音響機器メーカーであるティアックの通話録音システム「LogAgent」は、アドバンスト・メディアが提供するコールセンター向け音声認識統合システム 「AmiVoice Communication Suite」と連携する。
ティアックは1953年の創業以来、「記録・再生」を主たる事業領域として社会に貢献してきた。通話録音(ボイスロギング)事業は、1980年代から30余年の長きに渡り展開している。通話記録は、アナログ時代からデジタル時代を経て、圧縮技術、蓄積技術など日々進化している。またコールセンターシステムの進歩も加速しており、中・大規模なシステム構築には、堅牢で安心な通話録音(ボイスロギング)システムが不可欠になっている。その中でも、ティアックが届けるクリアな音声記録、堅牢なシステムは、安心・安全に使えると好評を得ており、官公庁を中心に多くのシステム構築に採用されている。
一方、アドバンスト・メディアは、2003年より音声認識技術AmiVoiceを用い、コールセンター向け音声認識ソリューションを提供している。コールセンターはCRM戦略上の重要拠点と位置付けており、製品・サービスの問い合わせ、保守、問合せやクレーム対応など、顧客との接点から生まれる有用な情報をサービス改善や新製品開発に活用することが期待されている。しかしながら、企業戦略上も重要拠点と位置付けられながら、顧客の生の声である通話音声データは、音であるが故その活用に限界があり、せっかくの「宝」を経営に活かしきれていなかった。そこで、顧客との接点となるコールセンター業務で生まれる声を文字データ化し、使える「宝」にする為に音声認識技術を活用した「AmiVoice Communication Suite」を展開している。
今回の連携では、従来の海外製品に比べて比較的安価な初期導入費用が実現できるため、通話音声認識ソリューションの普及を大きく促進できると期待している。 ティアックにおいてはLogAgentのコールセンター市場でのシェア拡大および販売台数増加を、アドバンスト・メディアにおいては音声認識製品/サービスの拡販を見込んいる。
ユーザー視点では、通話音声認識ソリューションを比較的安価に利用できるようになる。また、サポート面でも国産メーカーならではの障害対応の迅速さや、システム運用/維持費の削減など、大きなメリットがある。