〔2014/6/23〕IDC Japan、「国内クラウドサービス向けITサービス市場 2013年の実績と2014年~2018年の予測」を発表

 IDC Japan(本社:東京都千代田区、竹内正人社長)は、「国内クラウドサービス向けITサービス市場 2013年の実績と2014年~2018年の予測」を発表した。これによると、2013年の市場規模は前年比37.8%増の2024億円となった。2018年の市場規模を2013年比3.3倍の6636億円になると予測している。
 同社はクラウドサービス向けITサービス市場を、「クラウドサービス関連ITサービス市場」と定義。さらに、ベンダーの知識/知見に基づき人的能力を提供するITサービスを「クラウドサービス向けITサービス」、
Infrastructure as a Service(IaaS)やホスティング型プライベートクラウドなどを「クラウドホスティング」としており、この2つでクラウドサービス向けITサービス市場が構成される。この数字に、ハードウェア/ソフトウェア/通信サービスなどの市場規模の数値は含まれていない。
 IDC Japanでは、各ユーザー企業の既存システムに対する投資の抑制傾向は依然として継続中だとし、クラウドサービス市場の成長もこの傾向が大きく影響しているとしている。また、ベンダーに対しては、現在はまだITサービス市場全体の中で占有率の低いクラウドサービス関連で、新規事業を開拓していくことが重要だとしている。その理由として、ITサービス市場ではクラウド関連以外は縮小へと向かい始めていることを挙げる。
 各ベンダーは事業規模の大きな伝統的なITサービス事業だけでなく、ベストプラクティスを用いた効率的なクラウドサービスの提供を目指すべきだと指摘している。


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