〔2014/6/25〕NEC、自社のノウハウを生かしたクラウド型コンタクトセンターサービスを提供開始

 NECは、コンタクトセンター製品群「CSVIEWシリーズ」に、クラウド型のコンタクトセンターサービス「CSVIEW/Contact Center Cloud」を追加して、販売を開始した。
 CSVIEW/Contact Center Cloudは、コンタクトセンター業務に必要とする機能をクラウドサービスとして提供するもの。NECのコンタクトセンターシステム構築ノウハウから、利用率の高い機能を標準化しており、第1弾として業務種別に合わせたテンプレートを用意した。
 具体的には、(1)製造業や情報・通信業において、現場の作業員とコンタクトセンター側のオペレーターのやり取りを支援する「技術サポートテンプレート」、(2)SOHOやイベント受付など、同時に複数の会社や団体のコンタクトセンター業務を請け負う事業者に向けた「ビジネス・プロセス・アウトソーシングテンプレート」、(3)商品情報問い合わせから、受注にいたるまでのエンドユーザーとのやり取りを一元管理し、営業担当者とオペレーターが情報共有を行う「営業支援テンプレート」の3つを提供する。
 これらのテンプレートを利用することで、業務構築のためのカスタマイズ作業を低減でき、個別にシステムを構築する場合と比較して最大33%のコストが削減可能という。最短2週間でのシステム導入も実現する。
 また、自社の業務に合わせて、画面から簡単に項目の追加や変更、画面レイアウト編集、レポート作成などを行え、導入後の業務追加、運用変更にも迅速に対応できるため、システムのメンテナンスコスト削減が図れる。さらに、自社のコンタクトセンター基盤「UNIVERGE Contact Center」や、GenesysのCTIミドルウェア「Genesys」など、コンタクトセンター業務向けのさまざまな製品との連携に対応。着信ポップアップ表示、一次対応者から二次対応者への、電話と応対記録画面の同時転送など、きめ細かな顧客対応を実現する。
 加えて、ほかのシステムで管理している情報の参照・更新が可能な連携機能、シングルサインオン、顧客自身が問い合わせ状況をリアルタイムに確認可能なポータル機能、SNS情報を問い合わせとして取り込み、対応できるソーシャルネットワーク連携機能なども備えた。
 価格は、オペレーター50名、管理者5名で利用する場合、「基本サービス」が年間270万円から、同様の数で、画面インターフェイスを強化した「拡張サービス」では年間660万円から。NECでは、今後3年間で100件のサービス提供を目指している。


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