〔2014/11/6〕みずほ銀行、IBMのWatsonテクノロジーを利用したコールセンターなどへの問い合わせにタイムリーに回答する世界初のシステムを導入

 みずほ銀行と日本IBMは、次世代チャネル構築を目的に、音声データをテキスト化する音声認識技術、およびIBMの保有するWatsonテクノロジーや関連技術を組み合わせて、コールセンターや銀行窓口での顧客対応などでタイムリーに有益な情報を提示するシステムを共同で構築することに合意した。
 Watsonテクノロジーとは、質問や対話に基づいて、タイムリーに的確な回答を導き出すためのコグニティブ・コンピューティングの基盤。学習機能を備えており、経験を重ねる中で自律的に回答の精度を高めていくことができる。コグニティブ・コンピューティングとは、情報を分析し、学習や推論を行い、アクションに結びつけるといった人間の認知的活動の実現を目指したコンピュータ技術。
 みずほ銀行は、内外の環境変化に対応して機動的に新たなビジネスを創出していくため、2014年4月に「インキュベーション室」を設置し、次世代チャネルを起点とする新ビジネス創造、およびオムニチャネル化によるサービス向上を検討している。その中で、音声認識技術、およびIBMが推進するコグニティブ・コンピューティングの基盤であるWatsonテクノロジーを組み合わせたシステムを構築することにより、音声から得られる新たな情報と既存取引情報や最新金融情報との融合、情報分析力の飛躍的向上、より深度ある顧客ニーズの把握、あらゆるチャネルにおけるOne to Oneかつタイムリーなサービス提供の実現を目指し、今回のシステム構築合意に至った。
 みずほ銀行と日本IBMは、システム構築合意の第1弾として、みずほ銀行のコールセンター業務に本件システムを導入し、照会に対して的確かつスピーディーに回答ができるような体制を構築する。


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