〔2014/11/18〕矢野経済研究所、国内のBPO市場の2014年の調査結果を発表

 矢野経済研究所は、国内のビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)市場の2014年の調査結果を発表した。発注企業からシステム運用管理業務を委託され代行する“IT系BPO”と、システム運用管理以外の業務を委託され代行する“非IT系BPO”を合わせたBPO全体の市場規模は、2012~2018年度は年平均成長率(CAGR)2.9%で推移し、2018年度には事業者売上高ベースで4兆206億円に達すると予測している。
 非IT系BPO市場規模は、2012~2018年度にCAGRが1.2%で推移し、2018年度には事業者売上高ベースで1兆6613億円に達すると予測。2014年度以降は、企業での人材不足が見られるようになってきているため、外部リソースとしてBPOサービスを利用する企業が増加すると見込む。2016年度からスタートするマイナンバー(社会保障・税番号)制度関連の業務、東京五輪を意識した新規事業に伴う業務で外部リソースであるBPOの利用が進むと予測している。
 IT系BPO市場規模は、2012~2018年度にCAGRが4.2%で推移し、2018年度には事業者売上高ベースで2兆3593億円に達すると予測する。企業でのITを専門とする人材が全般的に不足しており、ITアウトソーシングに対しては前向きな姿勢の企業が増加しているため、今後もIT系BPO市場は一定以上のペースでの成長が続くと予測される。


PAGE TOP