〔2009/6/18〕NTTアドバンステクノロジ、SaaS型自治体向けFAQサービスの提供開始

 NTTアドバンステクノロジは、地方公共団体向けに、住民の方々からのよくある問い合わせとその回答の公開・検索システムを簡単かつ低コストに構築できる「自治体向けFAQサービス MatchWeb」の販売を7月1日から開始する。
MatchWebは、企業向けコンタクトセンター市場をリードしてきたFAQシステムのスタンダードパッケージ。自治体で高まっている住民向けFAQサービスのニーズに応えるため、住民向け公開画面の利便性向上およびメンテナンス性の強化を行い、新たにSaaS型のインターネットサービスとしてリニューアルした。
近年、自治体における住民向けサービスの一環としてホームページを使った情報公開が進んでいるが、インターネットやパソコンなどが一般家庭にも広く普及してきたことにより、電話や窓口で問い合わせを行う前に住民自身がホームページでさまざまな情報を検索し、欲しい情報を探しだそうとする機会が増えている。一方、自治体のホームページに掲載されている情報量が増えてきたことで、住民が目的とする情報にスムーズにたどり着けなくなっていることも課題となっている。
同社では、このような自治体が潜在的に抱えているニーズに応えるため、これまで一般企業で多くの実績を持つFAQシステムを自治体向けにリニューアルし、コストを抑えたSaaS型サービスとして提供を開始する。
価格は、月額10万5000円からで、今後3年間で100自治体への販売を目指す。また、2010年4月からサービス開始予定している自治体向けのSaaSプラットフォームである「議会ソリューション」と連動させることで、議会における議決情報(議事録や根拠資料)と関連するFAQをまとめて表示できるようになり、住民サービスのさらなる向上につながる。同サービスの導入により、自治体に寄せられた住民の声をもとにFAQを作成し、住民が利用しやすい形で公開することができる。また、NTT研究所で開発された高度な日本語解析エンジンを採用したことで、自然文によるあいまい検索やキーワードによる検索が可能となっており、目的とするFAQに素早くたどり着くことができるという。


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