〔2015/6/18〕沖電気工業、クラフトと旅行業向けITソリューション分野で協業契約を締結

 沖電気工業(略称:OKI)は、クラフト(本社:東京都千代田区、最勝寺武史社長)と旅行業向けITソリューション分野の協業契約を締結した。この契約に基づき、旅行業者に対してOKIのシステムインテグレーションとクラフトの基幹系パッケージシステムを融合したトータルソリューションの提供を2015年6月より開始する。
 2014年に日本を訪れた外国人旅行者は1300万人を超え、ビザの発給要件の緩和や円安による訪日観光客の増加でインバウンド市場は盛り上がりをみせている。また、2020年の東京オリンピック開催など旅行業界は今後、ますます活性化し、積極的な投資が見込まれる。
 OKIはこれまで旅行業者に対して業務システム・コールセンターシステムやサーバ・プリンタなどのハードウェア、クラウドサービスなど、課題に応じてソリューションを提供してきた。また2014年10月には、ソリューション&サービス事業において「統合CRMソリューション」を提唱し、金融・製造・運輸・旅行業者など得意領域に対して同ソリューションの展開に力を入れている。この取り組みの中で、旅客業向けのソリューション提供力強化のため、基幹システムに強い企業との協業を検討していた。
 一方、クラフトは、旅行業者に対して業務渡航管理システム、商品仕入造成システム、GDS(Global Distribution System)接続システムなど、業界での高シェアをもつ基幹系パッケージシステムを中心に提供しており、今後のさらなる市場シェア伸長を計画していた。
 今回の協業により、両社のシステムを組み合わせて旅行業者に最適なソリューションをワンストップでトータルに提供していく。またインバウンド市場に向けて、訪日観光客の利便性を高め、訪日旅行客を受け入れる事業者の業務効率化を促進するソリューションを両社で創出する予定。提供形態についてはオンプレミスの提供に加えて、OKIのクラウドサービス基盤を使ったSaaS型の提供も行うことで、選択肢を増やし旅行業者の「持たない経営」を支援する。両社では、2017年度までの今後3年間で本協業により両社で30億円の売り上げを目指す。


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