〔2015/12/15〕野村総合研究所、約12倍にエンジンを高速化したテキスト解析ソリューション「TRUE TELLERの新版を提供開始

 野村総合研究所は、テキスト解析ソリューション「TRUE TELLER」において、テキスト解析エンジンを刷新した最新版の提供を開始した。
 TRUE TELLERは、コールセンターへの問い合わせやアンケートへの回答など、顧客から企業に寄せられる膨大なテキストデータを数値化・分析し、商品開発やサービスの改善などに役立てられるテキストマイニングソリューション。
 今回の新版では、搭載するテキスト解析エンジンを、同社が開発した高精度・高速なものに刷新。特許出願中の新技術をテキスト解析に適用することにより、従来利用していたエンジンと比べて、最大11.7倍の高速化を実現した。解析速度が高速化されたことで、例えばコールセンターにおける会話記録など、社内に蓄積された大量の音声データ、あるいはSNSやブログなどの膨大なソーシャルデータなどを、効果的かつタイムリーに分析できるようになる。
 さらに、新開発の意味解析・感性解析機能により、解析時に発生するノイズを除去する性能は維持しつつ、解析精度が従来比1.6倍に向上したとのこと。このほか、これまで手作業での追加対応が必要だった、新語・造語の辞書登録を自動化した。これにより、はやり言葉や俗語なども解析可能になり、テキスト解析の質や柔軟性が向上した。
 なお同社では、新エンジンを、テキストデータ解析ツール「TRUE TELLERテキストマイニング」およびFAQの検索機能を提供する「TRUE TELLER FAQナレッジ」のエンジンとして活用するとともに、さまざまな業務システムへの適用など、テキスト処理のさまざまな分野に展開する計画。これらを通じて、ビッグデータを活用した経営課題の解決を支援するとしている。


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