〔2009/8/27〕キヤノンMJ、日本通運からSaaS型顧客情報管理システムを受注
キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)は、セールスフォース・ドットコムのSaaS型CRMシステム「Salesforce CRM」を日本通運より受注した。利用対象者は日通グループ全社の法人向け営業要員を中心に6000名で、物流業界におけるSalesforce CRMの利用としては国内最大級。2009年8月から順次同システムの利用IDを配布し、2010年3月に全IDの配布が完了する予定。
日本全国および海外37カ国で事業を展開する総合物流企業である日通では、従来、顧客情報の管理は各事業分野や各海外現地法人で行っていた。しかし、複数の輸送手段を連携させての複合一貫輸送や国際間での取引の増加に伴い、営業先の重複による顧客情報の再入力、報告書作成などの事務作業の煩雑化が深刻な問題となり、グループ全社営業部門への低リスクかつ低コストなCRMシステムの導入と営業プロセスの標準化が急務となっていた。
今回、キヤノンMJが受注したSalesforce CRMは、インターネットを利用して顧客や商取引の情報を管理できるSaaS型CRMシステム。部門間や営業拠点間での取引先情報、取引履歴の共有、商談の進捗把握、報告書作成に必要なデータ収集などが容易になり、戦略的な営業活動が行えるほか、コスト面でも自社でサーバーの設置やシステムの開発を行う必要がなく、低コスト、短納期での導入が可能。
キヤノンMJはSalesforce CRMを自社で導入しており、グループ内で6000人以上の営業要員が利用している。加えてキヤノンMJグループのITソリューション事業の中核会社であるキヤノンITソリューションズでは、各業種向けシステム開発においても実績がある。今回の受注は、こうしたキヤノンMJグループがもつSalesforce CRMの大規模ユーザーとしてのノウハウとソリューション提案力が高く評価されたことによるもの。